自家製辣油は定期的に作っているのですが、これまで辛さを強化する方向以外ではあまりレシピを変えてきませんでした。が、最近流行りの「麻辣」を口にする機会があっていたく気に入ってしまったので、それを自家製辣油に取り入れてみることにしました。考えてみれば日本の辣油は「食べるラー油」も含めて甘味の強いあっさりした辣油が多いですが、中国のものはもっとずっとスパイスの良い香りがする。アレってなんだろうなあとなんとなく思ってたんですけど、ようやく気付きました。そうかあれが花椒なんですね。いわゆる中国産の実山椒。唐辛子が「辣」なら山椒が「麻」。これは作ってみるしか。
材料
加熱するもの
- にんにく …… 2カケ
- 細葱 …… 半束
- 島唐辛子 …… 5本
- 鷹の爪 …… 2本
- カイエンペッパー …… 大さじ1
- ごま油 …… 大さじ6
- 花椒 …… 大さじ2
- 八角 …… 1かけ
- 白ごま …… 小さじ2
加熱しないもの
- 濃口醤油 …… 大さじ2
- ごま油 …… 大さじ1
- 塩 …… 小さじ1
- 黒砂糖 …… 小さじ1/2
残念ながら国産の花椒というのはない(あるかも知れないけど見つからない)ので中国産、八角もインド産(いわゆるスターアニス)ですがそれ以外は出来る限り国産のものを使ってます。
作り方
- にんにくはみじん切り。細葱は小口切り。島唐辛子も小口切り、鷹の爪は半分に。種まで使います。Aの花椒、八角、白ごまはミルサーで細かく砕いておきます。
- 1とカイエンペッパー、ごま油を全て鍋に入れて極弱火で加熱します。
- 泡立ってきたら時々かき混ぜながらそのまま10分ほど加熱
- 10分経ったら火から下ろして冷まします。
- 粗熱が取れたら濃口醤油、ごま油、塩、黒砂糖を加えてよく混ぜ、冷めたら容器に移します。
以上で完成!簡単!
味わいは……
花椒が入ったことで、香りがものすごく華やかになりました。口に入れた瞬間にその香りがふんわりやってきて、ずっとそこにいて、下が痺れていく感覚。まさに「麻」ですね。一方でその「麻」に隠れているのか唐辛子の辛味はあまり前に出てきません。食べてすぐに辛い!ということはなく、後味でじんわり滲む感じ。なのでつい食べてしまうんですけど、汗が流れてきて気付く、これ印象以上に辛いぞ!どうもね、舌では感知出来ないけど体は反応してるみたいです。島唐辛子5本入っててしかもじっくり煮込まれてるからそりゃそうですよね。ああ、それにしてもなぜ今まで花椒を入れなかったんだと思うぐらいに美味しい。これまで唐辛子と醤油が目立って角があったのが、花椒によって上手く丸められた感じです。惜しむらくは八角が少し足りなかったこと。あと2カケ入れてたら多分もっとスパイスの香りが立って独特な感じになったと思うんですが……それは次作るときの課題にしましょう。
試しに冷や奴に載せて食べてみましたが、絶品でした!
ほんと簡単なのでぜひ試して見てください!
これまでの自家製辣油
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自家製ラー油を作りました(2015年6月版) | mutter