エース・大迫が復活の2発! 日本代表、イラン撃破でアジア制覇に王手 | サッカーキング
AFCアジアカップUAE2019準決勝が28日に行われ、日本代表とイラン代表が対戦した。
(中略)
後半に入り56分、日本は柴崎の縦パスを受けた大迫が南野にスルーパスを通すと、相手DFに倒された南野がすぐさま起き上がりボールへ追いつき、ゴールライン際からクロスを供給。このボールを大迫がヘディングで叩き込み、先制に成功した。
さらに63分、エリア内左に抜け出した南野の折り返しが相手DFのハンドを誘い、日本がPKを獲得。67分、このPKを大迫がゴール右に決め、日本のリードが2点に広がった。
その後も集中を切らさない日本は終了間際の後半アディショナルタイム2分に速攻から原口がダメ押しゴールをマーク。試合はこのまま3-0でタイムアップを迎え、日本がイランとの大一番を制して決勝進出を果たした。日本は2月1日に行われる決勝でカタールvsUAEの勝者と対戦する。
ここまで対アジア勢39戦無敗、FIFAランキングは29位でアジア1位(日本は50位でアジア3位)、今大会も予選3試合、決勝2試合で無失点、準々決勝でも3得点と圧倒的な強さを誇ってきたイラン。ボールを支配されて苦しかったサウジアラビア戦以上に厳しい戦いになると思われていたんですが、フタを開けてみると3点取った上に無失点で快勝。試合内容も、イランにチャンスは作られたけれど限定的で、逆に日本は隙を突いて1点、崩して1点、ダメ押しで1点と理想の展開。決勝前にこんなに上手く行っちゃって良いのか、決勝に取っておけば……と思わなくもないですけど、出し惜しみした瞬間に負けるのがサッカーですし、特にこれだけ実力の均衡したアジアではそう。そこまでの余裕はないよね。
予選、決勝と苦労して勝ち上がってきたんですけど、そのときずっとこれはラッキーだと思っていたんですよね。苦労して勝ち上がってきたといっても、先制点を取られてギリギリ逆転とかそんなのではなくて、上手く行かないことや課題が出てくるのを都度修正しながら「日本としてどんなサッカーをしていくか」を作り上げながらの勝利だったと思うんです。普通はそういうフェーズと結果を出すフェーズとは分かれているもんだと思うんですが、これだけ海外でプレーする選手が増えるとなかなかそういうわけにもいかない。そういう意味で「大会の中で何とか勝ち進みながらチームを作る」というのは、強豪国なら当たり前にやっている、日本にとってはとても「モダンなチーム作りの仕方」だったんじゃないかなという気がします。もちろん発展途上でも勝ち進める地力あってこそなんですけど。強くなったなあ。
とにかく大迫が半端ない、半端なさ過ぎて変わりが見つからないってのは、まあもう試合見たら一目瞭然なのでいまさら言うことでも無いですが、でも多分まだまだ新しく出てくる人材はいると思うから。北川は点こそ取れていないけれどセカンドトップとしては良い動きもしていたし、五輪世代にも、今回招集されていない選手の中にも前線でボールを収められる選手がいるかも知れないし、まあなんとかなりますよ、きっと。たぶん。知らんけど。
決勝はUAEとカタールの試合(日本時間で今日23時キックオフ)の勝者とやるわけですが、日程の関係で日本は中3日と1日休養が長い。後半のイラン見ても過密日程でコンディショニングに苦しんでるのはどこのチームも同じだと思うし、この1日は大きいですね。どちらがきても中東のチームと言うことで楽な戦いにはならないとは思うけれど、きっとやってくれると信じてます。決勝なら審判のレベルも一番良いはずだしね(とはいえ準決勝でもあれなんだけどね)。
さてどうなるかなあ。