なんか実感としては、「アメリカに追いつけ追い越せでやってきた日本がバブルを境に衰退して次々と後進国に追い抜かされていく」みたいな感じだったんだけど、このグラフを見る限りでは割とそういうわけでもなかった。
日本に注目してみたときの印象は、
- 1961年から2017年に至るまで一貫してただひたすらにアメリカが強い
- バブルを迎えるまでの日本は日本が伸びたというよりかは、相対的にヨーロッパが没落していった印象
- バブルを迎えてアメリカに迫ったといっても国力では最大で7割程度
- バブル崩壊後緩やかに衰退したが、2008年頃から少しずつ盛り返していた。しかし中国の伸びが圧倒的すぎた
- 現在の中国の対アメリカ比は、バブル時代の日本の対アメリカ比と同じくらい
- アメリカに比するような国力ではなくなったとは言え、先進国の中では4位ドイツと合わせてまだ頭ひとつ抜けた存在
といった感じですかねえ。
高度成長期もバブルの時も思ってたより日本がすごくない(というかアメリカがすごすぎる)し、思ってたよりも日本は衰退してない。イギリスとかフランスとかみたいな、そこそこ豊かで停滞みたいな感じでもなく、経済大国として頑張ってるよなあという感じはあります。国別GDPで見てきて最後に人口の話をするのは言い訳じみててちょっとイカサマっぽいけど、でも日本は1億人しかいないわけだからなあ。そう考えると、十二分に生産性の高い国だよねとは思います。中国は日本の3倍稼ぐけど、人口は10倍以上いるからなあ。少子高齢化とかに対応していく必要はあるけれど、経済的な取り組みから見ると、よくやってるんじゃないの、スーパーではないけどって感じ。もっと自信持つべきじゃないかなあ。
ちなみに
大変失礼な話なのですけど、イタリアって第9位にいるんですね。ヨーロッパの中で4番目。なんか印象として、あんまり頑張って働かなくてあんまり豊かでもない国って印象があったんで、びっくりしました。稼げる産業があるってことなのかな。同じラテン系でもスペインとは違うんだなあ。(イタリアのGDP1.935兆USドルに対し、スペインのGDPは1.311兆USドル)