鬼の17連勤 | mutter
非正規雇用と一口に言っても週1勤務の学生アルバイトから、週5日フルタイムで入るフリーターまで色んな働き方がありますが、フルタイムで働く非正規雇用の場合はあるていど正規雇用と同じ労働環境が保障されるようになりつつあります。
有給休暇の取得に関する規定もその1つで、法律では、週30時間以上または週労働日数が5日以上の場合は、非正規雇用であっても正規雇用と同じ水準で有給休暇が与えられることになっています。すなわち6ヶ月以上の勤続勤務で10日、以降勤務年数に応じて最大で年間20日まで、有効期限2年。
働くときに知っておきたいこと/京都府ホームページ
有給休暇消化中の給与計算は?
正社員だったら多くは月給制でしょうし、有給休暇1日辺りの給与額は計算しやすいと思うんですけど、非正規雇用、特にアルバイト・パートの場合は多くが時給制で人によってはシフトによって労働時間が一定で無い場合もあるでしょう。詰まり計算しづらい。じゃあどうするかっていうと、こういう基準になってるそうです。
アルバイト・パートの有給休暇の計算方法 | クラウド会計ソフト freee
・平均賃金
過去3ヵ月間の賃金から算出した平均賃金を用いる方法です。労働日により労働時間が異なる場合に適しています。次のうち、どちらか高いほうの金額となります。
・過去3ヵ月間の賃金合計/過去3ヵ月間の日数
・(過去3ヵ月間の賃金合計/過去3ヵ月間の労働日数)×0.6
・通常の賃金
所定労働時間勤務した場合に支払われる、通常の賃金を用います。1日の労働時間が一定の場合に用いられることが多くなっています。
・標準報酬日額
健康保険法に基づく標準報酬日額(標準報酬月額の30分の1相当額)を用いる方法です。この方法を用いるには、労使協定締結が必要となります。
なるほどね。日によって変動する場合は賃金の平均を取るわけね。計算は面倒だけど、合理性はあります。
もし、今の昼の会社で有給休暇が取得出来た場合、1日辺りに支払われる賃金は、フル勤務した場合の6割ぐらいになります。予定によって、5時間勤務と8時間勤務の2つのシフトを使い分けてるから仕方ないですね。それでも収入の返照を抑えつつ休みが取れるのは助かります。取れれば、ですけど。
僕の場合どうなっているか
この5年間にいろいろあったので時期によってばらばらなんですが今時点での働き方でいうと、(夜)居酒屋
在籍4年半。最も働いていたときは週5日以上勤務していたが、店のバイトの使い方が変化したことで勤務時間が平均8時間から6時間程度に減少。今現在は週労働日数は週2日もしくは3日。(昼)通販
在籍1年。居酒屋の勤務日数減少に伴って徐々に勤務日数が増え、1年前は週20時間くらいだったのが、現時点では週5日勤務(労働時間はおおよそ34時間)に。という感じなので、法律に従って言うならば、居酒屋の方は4年前に10日、現在でも年間6日の有給休暇が付与されているはずだし、通販の方は半年前に有給休暇が10日付与されているはずなんだよなー。かつて所属していた自転車通販の会社も週5日勤務でおよそ1年半働いたので、辞めた時点で少なくとも10日間(もしくは最大21日間)の有給休暇が未消化だったと思われるし……とはいえ、どの会社でもそんな話は聞いてませんけれども。
調整弁にも休息を
金銭に換算すると少なくとも1日辺り1万くらいの価値はあって、有給休暇10日が付与されたことも告げられずもちろん消化することもなく消えていったとしたらそれは10万を捨てたってことでもあるわけで、会社としては悪気があったかなかったか習慣で処理したことだろうけれど、でも実はそんなに小さなことではないのですよね。サラリーマンを辞めてからいままでのおよそ5年半、有給休暇が取得出来ていたらどんなに気が楽だったか……まあ僕もアルバイトは有給休暇なんか消化できないものだと思っていたし、付与されるかどうか会社に確認することすらおこがましいと思っていたので、僕のせいでもあります。正社員の誰も有給休暇を消化できない中、バイトの僕だけが消化するというのもなかなか痛快で面白いけどね(笑)
どうでもいいけど「調整弁にも休息を」って、なんかこう、「セットアッパーにも球数制限を」みたいな味わい深さがありますね。限られた一部の頑丈な人だけが中継ぎエースとして出世していき、他はみな若くして引退する、そんな運命なのかもなあ。