「Garmin ForeAthlete 230J」に心拍計として「MIO SLICE」を接続して使う

公園でジョギングする女性20のサムネイル画像
京都マラソンに向けて、自分の誕生日プレゼントも兼ねてGarminのランニングウオッチ「ForeAthlete 230J」を買ってしまいました。ペースやタイムを気にして走るのはなんか窮屈、っていうかそこまで出来る余裕はないとずっと思っていたので、ほんとに「買ってしまいました」って言う感じです。安い買いものではないし、これ買ったらほんとに本気じゃん。ねえ。






でも初めてこれを付けて走ったロング走で、ペース管理がものすごくしやすくて、もっと早く買えば良かったと思いました。道路状況もあるしペースを常に維持するのは難しくても、1kmごとに今のペースが目標ペースからどれくらいズレているかを確認出来るだけでも全く違います。今まで使っていた活動量計「MIO SLICE」は、時間・心拍数こそ計測してくれるもののペースやピッチなどランニングのための情報は収集してくれなかったので(もちろんそれは後でRunKeeperで見れるんだけども)、ようやくランニングの環境が整ったという感じあります。


ただ、今回購入したのは心拍計がないモデル「ForeAthlete 230J」。心拍計が付いた上位モデル「ForeAthlete 235J」というのもあるんですけど、値段が倍くらい違うんですよね……さすがにそれは予算オーバーすぎる。もし心拍数を計測したければ、Garminの心拍計(胸部に巻くタイプ)が5,000円くらいからあるのでそれ買えば良いかなと思ってこっちにしたんですが、走ってみるとやはり心拍数も取りたい。



ところで「Ant+」という規格があります

第508回:ANT/ANT+ とは – ケータイ Watch Watch

「ANT+」は、ANTを採用したデバイスが相互に通信できるようにした共通の仕様です。ANTを普及するアライアンス「ANT+ Alliance」には2011年3月現在、365社以上の企業が参加し、多くのメーカーから対応デバイスが販売されています。たとえばA社の心拍系付腕時計と、B社のサイクルコンピュータ(自転車に搭載し、走行距離や速度などを記録するコンピュータ)をリンクする、というようなことも可能です。

 ANT+規格は、特に海外製品で、スポーツやフィットネス、家庭医療といった分野で多く使われています。携帯電話・スマートフォンでは、ソニー・エリクソン製の「Xperia arc」でも採用されています。



主に自転車関係の機器で採用されている無線規格なので、元々自転車関係のギアを開発しているGarminの「ForeAthlete 230J」は「Ant+」に対応していますが、自転車以外でも結構採用されているみたいで実は「MIO SLICE」も「Ant+」に対応しています。ということは……「MIO SLICE」と「ForeAthlete 230J」とを接続することができるということです。

……えっ。じゃあもう心拍計もう持ってるんじゃないですかね……



「ForeAthlete 230J」と「MIO SLICE」を接続してみましょう

というわけで、やることは3つ。

  1. iPhoneアプリ「Pai」を使って「MIO SLICE」の「Ant+」接続をオンにする
  2. 「MIO SLICE」でワークアウトを開始
  3. 「ForeAthlete 230J」でrunモードにする

これで「ForeAthlete 230J」が自動的に「MIO SLICE」を検索して心拍計として認識し、接続してくれます。Garminの胸部に装着する心拍計に比べると信頼度は下がるのかも知れませんが、1年間「MIO SLICE」を使ってきた感想としては、たまーーにサボることはあるけれど心拍計としては割と信頼できる感じで、少なくともアマチュアのランニングには十分でしょう。走行中頻繁に確認する「ForeAthlete 230J」は左手に、「MIO SLICE」は右手に装着すれば、問題なく心拍数が計測され、走行ログと一緒に記録できるというわけです。

こういう使い方をしている人をあまり見掛けないのは、1つはリストバンド式の信頼性が胸部装着式に比べて劣ることと、ただの心拍計としては「MIO SLICE」が高価すぎるからだと思いますが、「MIO SLICE」じゃなくても「Ant+」に対応した心拍計なら同じことが出来ると思います。手首に装着するだけで良いのは精度を割り引いたとしてもかなり使いやすいので(走行中に気になることは全くない)、もし手元にそういうギアがある人は試して見たらどうかなと思います。



ちなみに

なんで心拍計を装着しようと思ったかというと、心拍計が装着されている「ForeAthlete 230J」では同時に「VO2max」という情報を取得してくれるからです。


マラソンの重要指標VO2MAXの年齢別の平均値と測定方法

VO2MAXとは、最大酸素摂取量のことです。Vは量(volume)、O2は酸素(oxygen)、MAXは最大値(maximum)の意味。VO2MAXはランニング中を始め運動中に呼吸によって体内に取り込むことが出来る酸素の最大量のこと。1分間に体内に取り込む酸素量を表し、単位はml/kg/分で表記します。

VO2MAXの数値が高いと、それだけ1分間に体内に取り込むことが出来る酸素量が多く、生み出せるエネルギー量も大きくなります。そのためVO2MAXの数値が高いということは有酸素運動能力が高く、全身持久力に優れているということを意味します。現在、VO2MAXはマラソンのような持久力を求められるスポーツの能力を客観的に示す、重要指標となっています。



ちなみに僕の現在のVO2maxは46。40代男性の標準値は35(厚生労働省/健康づくりのための身体活動基準2013)なのでそれに比べると高い数字であり、実際Garminの基準でも「高い」から「かなり高い」くらいに入る数字ですが、マラソンランナーとしてはそれほど高くありません。


最大酸素摂取量(VO2max)とは – サブ4を目指すランナー情報館

絶対的なものではありませんが、最大酸素摂取量(VO2max)が高いとマラソンのタイムも速くなると言われており、日本代表の川内優輝さんで82、往年の名ランナーである瀬古利彦さんは84という数値です。

目安としての最大酸素摂取量(VO2max)の値とマラソンタイムの関係があります。

・サブ4:46mL
・サブ3:62mL
・2時間40分:70mL



サブ4を目指せる指標が46なのでギリギリです。まあこれに関しては、短期間で簡単に上げられるものでもないので、今後トレーニングメニューを工夫しながら徐々に上げて行ければ良いかなあと思います。多分ですけど、HIITとかすごい効果的なんじゃないかな。今年の京都マラソンには間に合わないけれど、今後が楽しみになりました。40代でどれくらい出来るかなー