フードコードでまかないを作るのも僕の仕事なんですが、立地的に周りに店舗がなく、買って持って行かない限り、店内にある食材をなんとか駆使して料理せざるを得ません。うどんとか、かまぼことか、お揚げとか、玉ねぎとか、卵とか。これが結構ツラい。1日ならともかく何日も作るのは大変。というわけで、もちろん機会があれば食材を買って持って行きつつ、何か使えるものは無いか探している毎日なのですが、先日、そう言えばこれ全然使ってないってものを発見しました。それがガリ。
元々は、お寿司に付けていたものです。炙り寿司を温めて提供する際に横に添えるという目的で仕入れたのですが、そもそものお寿司にある程度ガリが付いていて、お寿司を半分ずつ提供するとか、そういうイレギュラーな状況がない限り使いません。メニューでも使わないし、完全にダメになるのを待っている状態……なんだけど、ガリって要するに「新生姜の甘酢漬け」なので保存が利くんですよね。全然ダメにならない。そして邪魔。
なんとかこのガリをまかないに使えないか……と思って頑張って作ってみたのがこちら。
鶏肉と新生姜のピリ辛中華風うどん
- 新生姜は軽く水で洗って、小さくカットしておく。玉ねぎはスライス、鶏肉は一口大に切る。
- 鍋にごま油を引いて生姜を入れる。香りが立ったら豆板醤を入れる。
- 玉ねぎを入れて軽く炒める。
- 鶏肉を入れて軽く炒める。
- 鶏肉に火が通ったらうどん出しを入れ、シャンタンDXを入れる。
- 醤油、お酢などで調味。
- うどんを茹でる
- うどんが茹で上がったら、どんぶりにあげる。
- つゆに片栗粉でとろみを付けて、どんぶりにかける。
- トッピングを載せたら完成
感想
豆板醤で辛味を出してみたものの、新生姜の甘味が強い。水で洗ってもほんのり甘さが残りつつ、生姜としての辛味もあるので体温まる感じ。ただ、煮込むとガリのピンク色が抜けて、白いただの新生姜になってしまうので、そこが少し残念。味には影響ないんだけど。色味的な意味で。挽肉と新生姜の焼飯
- 新生姜は水で洗って小さくカット。玉ねぎはみじん切り。
- フライパンにサラダ油を入れて、玉ねぎを炒める。軽く塩。
- 挽き肉を入れてさらに炒める。軽く塩こしょう。火が通ったら取り出しておく。
- フライパンにサラダ油を熱し、溶いた卵を入れ、すぐにご飯を入れる。
- ご飯と卵が混ざり、ご飯がほぐれたら、炒めておいた玉ねぎと挽き肉を戻して、塩こしょう。
- しょう油を入れてさらに炒める。
- 黒胡椒などで良い感じに味が調ってきたら、新生姜を入れて軽く混ぜる。
- お皿に盛り付け、トッピングにねぎを乗せて完成。
感想
生姜がきいていて、メチャ美味い。前回の反省点だったガリの色落ちも、最後に加えて軽く火を通すようにすることで解決。***
毎日まかない作ってるうちにだんだんいろいろ上手くなってきました。特にチャーハンとか。
ガリの使い道についてはまだまだ模索中だけど、甘味と辛味と色味を上手くいかすようにすれば、何かと使い道がありそう。卵との相性も良いし、紅ショウガの代わりにチヂミっぽくしても良いだろうし、唐揚げを作って甘酢あんかけ的な感じにしても良いかも。あまったガリ定番のいなり寿司とかちらし寿司とかもありだし、和え物もありか。まかないで和え物って作らないけど、定食の付け合わせにはなりそう。
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限られた食材でなんとか料理するってのも、やってみると結構楽しい。実際は時間に追われてて毎日「ひねり出してる」感が強いけどね(笑)
また何か思いついたら報告します。