前回(2016/03/21)111円台になったあと、113円台まで戻していたドル円ですが、ここ数日続く世界経済が思わしくないことなどの影響を受け、昨日からまた円高が進み始めました。
<為替> ドルが下落した。対円では午後に一時109.36円まで下落し、2014年10月 下旬以来の安値を更新した。日銀の介入警戒感が薄れた上に、米連邦公開市場委員会(FOMC)議 事要旨で連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢が確認されたことがドル売りにつながった。
安倍晋三首相が米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、各国とも「恣意的な介 入」による通貨安誘導は避けるべきだと発言したため、日銀は円高阻止のための介入に動かないとの 見方が広がった。さらに3月のFOMC議事要旨では、世界経済の成長減速に起因するリスクが利上 げへの慎重な姿勢を正当化するとの考えがコンセンサスだったことが分かった。
株安とリンクした円高という点では、前回の動きと同じ。しかも今回は日銀に対する介入牽制も込みであり、なるようにしかならんなあという感じ。
超円高から100円を超えて戻ってきた時には、すぐに120円台とかの水準に戻るのかなと思っていたのですけど、アメリカ経済も好調になりつつあったし、でもなかなかそんな単純にはいきませんね。一進一退を繰り返しながら少しずつ成長するアメリカ経済と、良くなる気配がないヨーロッパ経済、早晩ダメになることはわかりつつも今のところ大丈夫っぽいので悪いところを見ないようにしている中国経済。この3つがうまいこと行けば世界経済も好転するんでしょうが、3つとも上手く行くために日本がスケープゴートにされたら敵わんしなあとか思ったりも。SFの世界かもしれないですが。
しばらくはこれくらいの水準で推移するのかなー。