答)二酸化炭素と水を生じます。
以上。
補足
彼女の人に付き合って、いろんなものを日常生活に取り入れているのですけど、焼却してもダイオキシンが出ず無害ないわゆる「無添加ラップ」(主成分はポリエチレン)もその1つです。一般的なラップ(サランラップなど。主成分はポリ塩化ビニル)は塩素を含むため燃焼時にダイオキシンを生じる可能性があり(現在の研究では、ポリ塩化ビニルが特にダイオキシンを生じる原因とはされていません)、また製造時に添加する薬品に有害が疑われる物質が使われていたことがある(現在は使用されていません)という点で、健康問題に神経質な人たちの間では忌避されています。そういう理由で、我が家では「無添加ラップ」が使われているのですが、この話がこんがらがってしまったのか、「電子レンジで油ものにラップをして温めると溶けて健康に悪いから注意して」という話になり、ほんとそういうの面倒くさいんですけど、一応、記事にしておきました。そもそも健康に害が生じないという理由で「無添加ラップ」を選択してたんじゃなかったっけ?「有害」ということに対する恐怖心と、猜疑心がどう連鎖しエスカレートしていくか、とてもわかりやすい例ですね。きちんと整理して理解し、選択することはとても大事です。
ちなみにポリエチレンはそのものも人体にとって無害ですし、万が一燃えても有害な物質はでません。
ポリエチレンの燃焼特性については、ここを参考にしてください。
プラスチックを燃やすと有害物質が出る?|廃プラスチックのゆくえ その5 | プラスチックのリサイクル 20の?(はてな)
ポリエチレンを含めたプラスチック製品の燃焼特性については、ここで比較出来ます。
プラスチック燃焼性と識別(基礎知識)|KDAのプラスチック加工技術
ポリエチレンの発がん性については、ここを参照してください。
IARC発がん性リスク一覧 – Wikipedia
Wikipediaが信用出来ない人は、最新の情報をIRAC(国際がん研究機関)からどうぞ。
IARC Monographs on the Evaluation of Carcinogenic Risks to Humans
オマケ:ポリ塩化ビニルの発がん性
調べている途中で「市販のラップはポリ塩化ビニルを使っているから発がん性がある」と書いている人がいましたが、誤りです。先ほど紹介したIRACの資料によれば、ポリ塩化ビニルの発がん性の分類はグループ3(発がん性があるとは言えない)であり、ポリエチレンと同じです。発がん性があるのはポリ塩化ビニルの原料である「塩化ビニルモノマー」の方であり、こちらはグループ1(ヒトに対する発癌性が認められる)に分類されています。タバコなどと同じです。原料に発がん性があると聞くと、まあ確かに不安になる気持ちはわかりますが、名前も似ていますし、でももし使用していく過程で原料に再分解していくと言うのであれば、そもそもポリ塩化ビニルに発がんの危険があるということになるわけでして、ポリ塩化ビニルに発がん性があるというのは、誤解です。ポリ塩化ビニルに発がん性はありません。