というわけでようやく100円に到達しました。
[ニューヨーク 9日 ロイター] 9日のニューヨーク外為市場では、米労働市場の改善が示されるとともに、米連邦準備理事会(FRB)当局者があらためて資産買い入れペースを緩める可能性に言及したため、ドルが円に対して急上昇し、約4年ぶりに100円を突破した。
週間の米新規失業保険申請件数が2008年1月以来の低水準となったことが発表されるとドルは上昇を始め、午後早い段階にはオプション・バリアが破られて上昇が加速した。
ロイターのデータによると、一時は2009年4月以来の高値である100.79円を付け、終盤は前日比1.6%高の100.58円。1日の上昇率は過去1カ月間で最大となった。
1ドルが100円を上回るのは約4年ぶりとのことで。4年ていうと、「民主党」「白川元日銀総裁」といったキーワードが思い浮かびますが、やっぱりこれリーマンショックと言うことですよねえ……リーマンショックに対する対応で日本が浮いてしまった結果の円高、ということなのかも知れませんけれども。
アメリカでは早速自動車大手が円安対策を政府に求めていて、やっぱり100円ってのは大きいんだなーと思いました。
米自動車大手が円安めぐり議会に対応要求、ドルが100円突破で | Reuters
[ワシントン 9日 ロイター] ドルが対円で100円の大台を突破し、4年強ぶり高値を付けたことを受け、米自動車大手3社(ビッグスリー)で構成する米自動車政策会議(AAPC)が議会に対応策を講じるよう求めた。
円安は輸出に打撃となり、環太平洋経済連携協定(TPP)から日本を除外することの根拠になり得るとしている。
今後についてはもちろん不透明ではあるのですが、100円という「心理的な壁」を突破したことで、条件次第では、より一層円安が進みやすくなったという意見が多いですかね?今後とも各種指標に注目ですな。海外からの個人輸入はお早めに、かもです。
時事ドットコム:円急落、100円台=4年1カ月ぶり、米景気期待で-NY市場
【ニューヨーク時事】9日のニューヨーク外国為替市場で、米景気回復への期待などから円売り・ドル買いの動きが急速に進み、円相場は1ドル=100円台後半まで下落した。100円の大台を付けるのは2009年4月以来、4年1カ月ぶり。節目を突破したことで、円安・ドル高が一段と進行する可能性がある。
午後5時(日本時間10日午前6時)現在は、100円55~65銭と前日同時刻比1円59銭の円安・ドル高。一時、100円79銭の安値を付けた。
9日公表された米新規失業保険申請件数は32万3000件と、08年1月以来の低水準となった。4月の雇用統計に続いて労働市場の堅調さが確認され、景気の先行きに対する安心感からドル買いの動きが強まった。市場関係者からは、「今後も強めの米経済指標が出てくればさらに円安が進む」(邦銀筋)との指摘が聞かれた。(2013/05/10-07:05)
ユーロとポンドは?
しばらくドル円だけ見ていたので久々にユーロとポンドも見てみるとこうなってました。ユーロが131円28銭、ポンドが155円55銭。
前回書いたとき(4/5)がユーロ125円30銭、ポンド147円50銭だったので、こちらも大幅に円安が進んでます。比率にして5%くらい。とんでもないな。アメリカに比べてヨーロッパ、イギリスの経済の動きは鈍いので、その分よけいに円安が進んでいるような印象を受けます。ドイツはユーロの経済維持のために頑張っているんでしょうけどねえ…ドイツだけが旗を振っても厳しい国がこうも多いとどうしようもないというか。ほんとにユーロって「連環の計」以上の何ものでもないよねーと思います。赤壁の戦い的な。火矢にやられないことを祈っておきます。