【読書感想文】 かきふらい / けいおん! college



アニメ終了後も原作は大学編・高校編に分かれて連載継続してた(そして両方とも最終回を迎えて完結した)というのは知っていたのですけど、なにぶん「掲載誌を買う」という習慣が無いのですっかり単行本派になってしまって、しかもそのうちに「どうやら原作は完結らしいぜ」という話も入ってきたりして、「単行本はちゃんと出るのか」「出るとしたらいつ出るんだ」とじりじりしていたのでしたが…

本屋行ったら出てた。不覚。

そういえばそんなツイートを見掛けたような気もするけど、そうかあれ、新刊発売の話だったのか。


というわけで、発売から4日くらい経ってようやく買いました。大学編については「蛇足」という評価も目にしていたのでどんなもんなのかしら…と不安に思っていたのですが、なかなかどうして、個人的には結構楽しめました。評価が分かれている新キャラについても僕は結構すんなり好きになれたし、相変わらずな中色んな人の影響を受けて少しずつ成長していく4人がとても可愛らしくて、結構楽しんで読んでいたのですが……おお、これで完結。あー…なんだろう、個人的な意見ですよ?個人的にはすごくもったいない、と思いました。

大学編は、大学生や社会人を経験した人でないとわからないところがあるような気がしますよ。「変わっていくのは嫌だ」というファン心理はよく解るのですが、20歳前後って実際にすごく変わっていきます。当事者としてはしんどいこともあるけど、あとで振り返ってみたり現在まっただ中にいる後輩を見たりすると、その変化を「楽しかった」と感じられる、そういう時期です。これまで「高校」という箱の中で大事にされていたのが、それぞれ自我を持って歩き出してって、まぁもうそれけいおん!じゃないかも知れないけどさ、作品としては厚みが増したと思うんですよね…


うん、でもやっぱりきつかったんでしょうね。僕みたいなおっさんはそんなことを感じても、読んでるのは中高生なわけだしさあ。レベルで言うと少年ジャンプを卒業してヤングジャンプに行くようなレベルの展開を同じ雑誌で続けようとしたわけで、それはまぁ望まれていないかもね。そういうものなのかも知れません。

これまた最終回を迎えている高校編の最終巻は来月発売とか。


こっちは忘れずに発売日に買うことにしよう。ほんとに最後だしね。



案外、Web限定で有料配信にした方が人気でたかもなあ…

刺さりそうな年齢層を考えると、雑誌連載では難しかったかなあ…と。
Web配信メインにした方が刺さる人は多かったかもしんない。
今はプラットフォームも色々あるんだしさー