ユーロが11年半ぶりの円高水準に(96円後半)

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ヨーロッパの不安定な情勢を反映してか安値の情勢が続いていたユーロですが、徐々に進んでいたユーロ円での円高ユーロ安がついに「11年半ぶり」という水準に達したようです。ユーロが市場に広く出回ってからのことを考えれば「史上最高」といっても良いかもしれませんし、上がって下がって5ヶ月前の記録を更新したとも言えるかも知れませんけれど、まぁともかくなんだか全然先行きの透明度が上がらなくて話題になるのは「ユーロの売りをどこが引き受けるのか」みたいな話で、いやあ。


UPDATE2: NY外為市場=ユーロが対円で11年半ぶり安値、欧州懸念や弱い米指標で | 外国為替 | Reuters

31日のニューヨーク外国為替市場では、ユー ロが対円で11年半ぶり安値をつけたほか、対ドルで約2年ぶり安値を更新した。スペイ ンの銀行をめぐる懸念のほか、一連の弱い米経済指標がユーロを圧迫した。  この日は、不安定な値動きとなった。  スペイン政府による国内銀行大手バンキア救済を支援するため、国際通貨基金(IMF) がスペインへの緊急対応策を協議しているとする米ウォールストリート・ジャーナル (WSJ)紙の報道を受けて、ユーロは一時的に対ドルでプラス圏に浮上した。ただ、そ の後、IMFのラガルド専務理事がこのような計画はないと述べ報道を否定。ユーロの上 げは続かなかった。



ギリシャほどではないけど、ヤバイヤバイと言われ続けてる「スペイン・イタリア・ポルトガル」というのもあるわけで、もうなんつうか。ドル円もびったり貼り付いたままだし。正直、ユーロがどうなろうと知ったことではないというのはあるんだけど、同時に自分一人だけ儲かるような構造にはないというのもあるわけで、まぁとりあえず出来ることと言えば、ヨーロッパからなんか個人輸入できるもんないかな。ビールって個人輸入できるのかしら。




ドル円は78円40銭

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じりじり円高になってますねぇ。


円急伸で政府内に警戒信号、再介入も視野 | マネーニュース | 外国為替 | Reuters

市場筋によると、昨日の円上昇のきっかけは対ドル以外で進んだ円買い。欧州債務危機がギリシャからスペインなどへ飛び火する中、海外時間中の取引ではユーロや英ポンドなどに対して、逃避的に円を買う動きが活発化した。そのあおりを受け、対円以外の通貨には上昇しているドルに対しても円は買われ、円はほぼ全面高の展開となった。

円に再び上昇圧力がかかってきたことで、過去最大の為替介入で円高阻止へ取り組んできた政府内の緊張感は、一段と高まっている。安住淳財務相は1日朝の会見で「投機筋主導で急速に円高が進む局面が顕著になってきた」と、これまでより強いトーンで懸念を表明。円相場の動きが「日本経済の実態を反映していないことは明らか」で、「行き過ぎた動きが続くようなら、断固として対応していかなければならない」と、為替介入を辞さない決意を示した。

1日午前に都内でのセミナーに出席した中尾武彦財務官も、従来より踏み込んだ円高けん制発言で財務相に同調。さらに、昨年末に米財務省が公表した為替報告書で、日本の為替介入に批判的見解を示したことについて「時によって意見の違いはあるが、日本政府は強い決意を持って必要なら措置を取る」と明言した。米国の反発で、日本政府は介入に二の足を踏むのではないかとの市場の見方をけん制した形だ。



大臣はアレなのでアレとしてもしかし日本の命運は財務省の官僚の人たちにお任せするしかないのかしら。是非知を結集して事に当たって欲しいとは思うけれど、これは戦争だし、相手にだって矢もあれば刃もあるわけで、当然先方も知を結集しているわけで、なかなか戦況は厳しいと感じるけど、でも書いてて思ったけどなんかこういうのって当事者全員負けで、一番素知らぬ顔してた人が最後に勝ち残りみたいな感じよねぇ。

中国元がユーロの受け皿になってくれたら楽なのにねと思ったけど、でもそれすると世界の経済が中国の景気動向により直接的に左右されることになるわけでそれもなぁ。