なぜ僕がFacebookを熱心に使ってこなかったか

現在、一部のWeb技術者の間でFacebookが「流行中」です。僕はその動きを比較的早くから見ていたのでなんでそんなことになっているか結構把握しているのですが、それを知らない人にとっては、降ってわいたようなFacebook賞賛(Facebookと言えばMySpaceと同様に「欧米じゃ流行ってるらしいけど実際イマイチ残念なSNS」というイメージが強い)に戸惑っているようです。

ここで改めてFacebookの何が優れているかを書いたところで屋上屋な感は否めませんし、他の人たちと同様、ステルスマーケティングだ、仕込みだと言われるだけ(真面目にマーケティングに取り組んでる人は泣いてるだろうね。やっぱり「マーケティング」ってそんな評価なのかと)なので、むしろ逆にこれまで使ってこなかった理由を書こうと思います。

僕とFacebookの概要:

  • アカウント取得は2007/10/25
  • きっかけはTechCrunchかITmediaかで「流行ってるらしい」と聞いたから(MySpaceを逆転しそうだという話題だったかも)
  • 友達はリアルの友達もしくは親交のあったネットの知人。多くは外国に住んでいるか、外国にいることが多い人
  • アクセス頻度は週に1回程度
  • アカウント取得当時いろいろとカスタマイズを試みたがあまりにわかりにづらいUIに断念→以後諦める
  • 途中でTumblrとTwitterの情報だけ流すことにする→今に至る
  • 仕事でFacebookを使って海外との窓口として異常な強さに驚く。これはマジ
  • 仕事で「いいね!」ボタンを付ける

これまでFacebookを使ってこなかった理由

答えは1行で書けます。

誰もいなかったから。

冷やかしでセカンドライフに行ったときと同じ印象。どれだけソーシャルに親交を深められる仕組みが用意されていようと、誰もいなかったらなんにも楽しくないんですよ。「いいね!」もへったくれもない。使ってる人はたまに近況を書く以外何もしないか、自分のブログの情報を垂れ流してる人(つまり僕みたいなの)ばかりで、中身なんかありやしなくて、言ってみれば看板だけ。そんなところにいる意味がないんですよね。

Facebookがどうだからこうだから、利用者が増えないなんてことを言いますけど、結局人がたくさんいることを前提に設計されてるんだから、無人じゃ楽しくも何ともないんですよ。mixiはそれとは違って、色んなところの友達がみんなやってるという印象があり、必要なら近況から連絡から予定あわせまでなんでも出来る。でもそれはサービスとしてmixiが優れてるとかそんなのじゃなくて、同じことはFacebookで出来て、ただやってる人間の数が違うってことなんです。


Facebookが盛り上がってるのか?

Twitterで「まさかこんなに頻繁にFacebookを見る日が来ようとは… 」と書いたらば、「facebook盛り上がってるの?」と言う反応をいただきましたが…正直別に盛り上がってるワケじゃありません。盛り上がってるのは、あまちゃんとかはまちちゃんとかの周辺だけね。僕自身は別に盛り上がってない、なぜかっていうと本当にリアルの友達は依然としてFacebookを全然やってないから。周りの友達は最近ようやくTwitterをやり出したくらいで、まだ本拠地はmixiにある。なかなかねーその辺が移動するのは難しいですよ。mixiがFacebookに比べて圧倒的にしょぼいって言うならともかく、別にやれることにそう差はないですからね。

「Facebookすげえええ」と書いてる人は多分、最近のmixiをよく知らないはず。ボイスが改良されて、イイネ!が実装されたmixiは以前のmixiじゃないですよ。ライトに関わりたければライトに、ヘヴィに関わりたければヘヴィに、そんな幅のあるコミュニケーションが可能になっています。mixiチェックは微妙だが、大丈夫か?大丈夫だ、問題ない。

まぁだから、全方位的な意味でFacebookが盛り上がってるという現象はないです。仮に友人の大半が技術者であれば「盛り上がってる」と言っても構わない現象に直面してるかもですが、まだ一般人に波及するほどのことでもないです。やー、結構、技術者じゃない友人達を移動させるのはホネですよ…



今後の僕の使い方

多分、mixiとFacebook、双方を使い続けると思います。

具体的には、技術者サイドはFacebook。非技術者サイドはmixi。Facebookは飽きて止めるかも知れないけど、mixiの方は周りがいなくなるまでは止めない。技術者サイドの知ってるけど深くは知らない人たちとmixiで改めて知り合いになることはないでしょうね。



あと、ステルスマーケティングだのなんだのと言ってる人たち。
ググってから書けwwwワロスwwwうぇ

基本的には、その広がりの規模から見て、2ちゃんねるスレ「本当に役に立つ無料ソフトを教えろ」にて紹介されたソフトのダウンロード数が1日で2桁増えたとか、「もっと評価されるべき動画を紹介します」本編で激押しされた動画が3桁から殿堂入りしたとか、その程度の話。amachangが押したところで、知り合いのちょっとエロい女の子がFacebookで僕と二人っきりでいちゃいちゃしてくれるとかそう言う話ではない。むさ苦しい技術者がみんなでよってたかっていちゃいちゃしてるからなんだというのか。5年後のWebの姿であってもそんなのマーケティングの成果なんかではない。ていうかそんなの多分要らない。

もうちょい冷静に見るべし。


酔ってきたのでこの辺で。