ザッケローニ監督に謝らなくちゃ(早くも) / Sports Graphic Number 762

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 9/30号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 9/30号 [雑誌]
文藝春秋 2010-09-16
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明日(日が変わって今日)発売のNumber762号が発売前日に届いたので読んでいるのだけど、今号はサッカー日本代表と、同監督に就任したザッケローニ監督に関する特集。特にザッケローニ監督に関しては、彼の実績を丹念に検証し分析したレポート(クリスティアーノ・ルイウ)、指導を受けた選手の証言、地元の評判などが集められていて、数字以外あんまり詳しく知らなかった僕にも彼についての色んなことが非常にわかりやすく入ってきた。

そうだったのかー。


というわけで、まだなんにも始まってないけど、とりあえず謝らなくちゃと思う次第。



とりあえず、僕が友人に当てたメールから僕がどう思っていたかを引用したい。

いやー。
微妙だねぇ…
実に微妙だ…
イタリア人監督を好きになれる自信はないし、実績も実に微妙だ…
ここ十年の実績と同じく、二年くらいで解任なんじゃないか…


や、自分を自分で擁護するわけじゃないんですけど、Wikipediaで数字だけを見たらそう言うことになると思うんですよ。

アルベルト・ザッケローニ – Wikipedia

結果を残したのは1997-1998のウディネーゼ(セリエA3位)と1998-1999シーズンのACミラン(スクデット獲得)だけで、以降いまいちパッとしてないんですよね。去年のユヴェントスFCの最終成績もチームを立て直せぬままの7位。

「無名チームをセリエA3位に押し上げたことがある」「セリエAデスクデットを獲得したことがある」「複数の超一流クラブで指揮を執ったことがある」というのはそれだけで、過去の日本代表監督とは比べようにならない実績と言えるのだけど、過去の戦術が現代で通用しないことが普通にあるのもサッカーなわけで、実際、10年も実績がなかったらさすがに心配になりますよ。


Number誌上で言われていたことをピックアップすると例えばこんなこと:

  • 戦術マニアであり長い時間を掛けて緻密な戦術を用いるチームを作ることを得意とする
  • 「職業である以上に、サッカー監督をすることが私の趣味」と断言するほど、仕事ひと筋。NFLの一流HCみたいだ
  • 超攻撃的であり、スペクタクルなサッカーを志向する
  • 「3-4-3へのこだわり」を指摘されるが、戦術的には意外と柔軟
  • 近年の成績がふるわなかったのはシーズン途中から最後までを引き受ける「繋ぎ役」が多かったため
  • 2009-2010シーズンにユヴェントスは誰が指揮を執っても最悪だったことが予想できた。その上契約更新の可能性もなく(次期監督は決まってた)、責任をかぶせられるだけの存在だと分かってたのに最後まで自らの仕事をこなした
  • 売られた喧嘩は買う熱い男。ベルルスコーニとやり合い、モウリーニョにかみつかれてもやり返したとか。


…こりゃあ、僕がWikipediaの数字だけ見て抱いていた薄っぺらい印象とはだいぶ違うなぁ。もちろん、自らの失敗を認めずにとにかく言い訳を用意するのは海外ではよくあることだし、これらだけを元に「ザッケローニなら期待できる!」なんつて思えないけど、少なくとも始まる前からネガティブな印象を持ったのは誤りだったなと。ごめんなさい。

とりあえず今は、白紙。だってまだなんにも見てないし。

実際の試合を見てから考えたいと思います。過去の人なのかどうなのかも含めて。


ザッケローニ監督の初戦は10/8のアルゼンチン戦(@埼玉スタジアム2002)、そして10/12の韓国戦(@ソウル)か…。さて、どうなるだろうなぁ。いやぁ…