ちょっとDVDから抜き出してみる。
DISC1、24分あたりから。
- 藤)ミスター自体がさあ、体使って一心不乱に出来るってのが好きだから
- 鈴)そうですねー
- 藤)ねえ
- 鈴)うん。何も考えないでね。
- 藤)何も考えないで(笑)
- 鈴)うん。それは凄く…
- 藤)これをやってるとき、本当にアレだよね、一番生き生きしてるのミスターだからね
- 嬉)開墾かい?
- 藤)開墾やってたときにさあ
- 藤)また安田顕っていうのもね、無心で働くヤツだし
- 鈴)まぁ特に僕がいれば従順にね
- 藤)ここの師弟関係ってのは強いからさあ 安田顕・鈴井貴之って言うさあ
ここまでは前振り。本題は、嬉野さんのこの発言。
- 嬉)でもさ、ミスター、開墾さあ、好きじゃないんじゃないの?
- 鈴)これ?ここ?好きじゃあないけど、
- 嬉)俺ねぇ、ミスターねぇ、黙々とやんのはねぇ、しょうがねえな、早くやんなきゃってのがあると思うんだ俺。そうでもない?
- 鈴)ありますね
- 嬉)そうだよねぇ。やんなきゃいけねえっていう、そのね、そのなんというか、それで黙々とやっちゃうんだ、早く片付けたいって言うのがさ
- 鈴)あのねー中途半端にやりたくないって言う、ある程度のグレードまで持って行きたいっていう気持ちと、あとは、あのね、逃げなんですよ、実は。一生懸命って言うのは。
- 藤)ほお
- 鈴)早く解放されたい
- 藤)ほおほお
- 鈴)だから一生懸命に
- 嬉)逃げじゃないとは思うんだけど、そう言う状況ってあると思うんだよね
- 鈴)早く解放されたい
- 藤)この場から(笑)
- 鈴)早く終わって、
- 嬉)ミスターの性格としてはさ、そこを放棄して逃げるってのは男としてはねぇっていう。だからそこから逃げるためには全部やらなきゃならねえって言う(笑)
- 鈴)そうそうそうそう
- 藤)なるほどなるほど
- 鈴)だからねぇ、物事とか何でもそうなんですけど、だらだらやるのが嫌なんですよ
- 藤)そうだね
- 鈴)パーってやって、後はもう終わったから酒飲もうーとかね。そう言うのが凄く好きなんですよ。
一般的な見え方が、藤村さんの見てるミスター。
目の前に目標が与えられると、「よーし!」と入ってそれをガンガン片付けていくそんなミスター。
実際の内面的なミスターが、嬉野さんが見ているミスター。
目標を片付けることにモチベーションを感じているわけではなく、早く終わらせたい一心で、その結果が黙々と作業に没頭すると言う結果になっている。
どちらが正解と言うことはなくてどちらもミスターなのだけど、なんだろう。
もともと食器洗いとか、掃除とか、そう言うのは余り好きではないので、出来る限りやらないで済む方法を考えたいし、自らに科せられた作業も出来る限り先延ばしにしたいタイプ。でも先延ばしにしたところでそう言うのは大体回避不能でありまして、時間が経ってから嫌々やることになります。わかっちゃいるんだけどね…
最近よく感じるのはちょうどミスターと同じ、後回しにしたり文句言ったりしてても仕方がないから、今はもうこれを片付けることを最優先にして、とっとと片付けてから心おきなくだらだらしようっていうの。だから見た目、凄く一生懸命てきぱき食器を片付けているように見えるんだけども、それは別にモチベーション高く持って作業しているわけでもなんでもなくて、ただ、早く終えて一息つきたい、それだけ。
そこんとこがなんつうか微妙で、仕事とかでもそれで期待とかされてもなんというかいつまでも噛み合わない僕たちみたいな感じで、よかれと思って積み上げられた作業が嫌で嫌で仕方がないみたいな。見た目、好きそうに見えちゃうもんねぇ。そう言うのはなんというかどう伝えればいいのだろうと思ったりするんだけども、ただ、水曜どうでしょうを見てると、例えば「西表島」なんかではそれがもう1週回っちゃってるんだよね。カエルを必死に探すロビンソンを最前線でサポートする鈴井貴之、でも周りもアレは別に早く帰りたいだけだって解ってる、でもその時はそれで楽しんで後できちんと笑いにするって言う。あれはなんか様式美というか。
だからまぁ我慢するってことじゃあないんだけども、そういうなんか面白い感じの展開にもしかしたらなるかも知れないし、そもそもやらなくちゃいけないことはやらなくちゃいけないし、あんまり自分を追い詰めないでゆるゆるやればいいかなぁと。
特に残業が長くなってなかなか気持ちが切り替えられないような状況帰宅したりすると難しい(ミスターモードになりがち)ときもありますけど、そんなときでも、本の目と鼻の先の距離を焦って走ってどうする?そんなに時間なんか変わらないぜ?という感じのアレで。行きたいなぁと思っています。
難しいんですけどね。
そう言う意味で、やっぱり「逃げ」なんでしょうね。