「コンビニでボトル缶コーヒーを買う → 137円」
そう聞くと僕はまぁ日常にある風景に思える。その137円がなけなしの137円だというのならともかく、大概の場面においてその137円は変わらず小銭であって、その1回ならあってもなくてもいい、何なら見知らぬ人に奢ってやったって良い程度の小銭でしかないのだけど、AppStoreで見た115円のアプリの購入に一晩悩んだりする。捨てたもんだと思って買っちゃえばいいのに、レビューを詳しく読んだり、似たような機能のアプリを探して比較したり、それ買って本当に使うのかを考えたり。
いや115円じゃなくて、それが例えば600円のゲームアプリだったとしても、旅先で買って旅先で捨てることになるエロ本の価格に比べれば全然大したこと無い。少なくともある程度の日数遊んで楽しむことが出来るわけだし、例え1週間で飽きてもまぁ1日100円くらいかと思えば大して痛くないし、次はきちんとしたのを買おうとか思う。はずなんだよ、普通で言えば。
でもなんかそうじゃなくて、100円の価値がなんだかでかく見える。なんだこれ。大した額でもないのになぁ。
もしかしたら僕だけAppStoreでケチになるのかもしんないけど、いや、友達が前にiPhoneを見せてくれたとき、「コレが一番高いアプリで900円」とまるで「清水の舞台を飛び降りたらそこは楽園だった」という表情で語ったのが聞いていた僕にはいまいちピンと来なかったことを思い出してみると、多かれ少なかれみんなそういう価値観になるってことなんじゃないだろうか。なんか凄い不思議。