中国人民銀行の易綱副総裁が「中国はすでに世界第2位の経済大国だ」と発言したことが世界のメディアに取りあげられた。中国網日本語版(チャイナネット)は4日、「史上もっとも貧しい世界第2位の国といえる中国は、対外的な問題を引き起こしたくないし、国内総生産(GDP)の数字だけでは何の意味もないと信じているが、世界諸国はいつも中国が世界トップに立つ野心があると疑っている。中国は知らないうちにいざこざが絶えない大国への道を歩んでいる」と報じた。
中国に抜かれて世界第3位に落ちて威張れなくなったから、と言うのも多分にあるんですけれども、最近よく目にするのが「一人あたりのGDP」。GDPつまり国内総生産を人口で割って実際の豊かさを見てみようぜっていう話。中国は人口13億±2億なんだから人口で割ったら大楽勝じゃね?っていう浅はかなアレがあることは否定できませんが、まーでも考えてみれば「GDP=国力」とは言えるだろうけど豊かどうかは分からないですよねぇ。
しかも実際に資料を見てみると、正直なところ日本の順位は全然高くない。
[世] 世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング
1位ルクセンブルク、2位ノルウェー、3位カタールと続いて、日本は世界181カ国のなかで17位です(2009年)。えー。ダメじゃん。経済大国っていうかなんというか、国が金持ってるのは事実としても日本人が豊かなわけじゃないんじゃねーの。なんか、どこかで感じてた「経済大国」的な誇りが、がっかり感に変わったような気がしました(GDPは意味ある数字だし、これはこれで言いすぎでしょうけどね)。
グラフ化してみた
せっかくなので、このデータをグラフ化してみた。他にグラフはあったんですけど、なんか縦軸の縮尺がおかしい線グラフしか見つからなかったので。
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一目瞭然ですね…
しかし、ルクセンブルクは何やってこんなに豊かなんだろう?