すっかりW杯ばかり見てるのですが、昨日の「アルゼンチン×韓国」を見てようやくW杯を実感できたような気がしています。
グループB第2節 アルゼンチン vs 韓国 – 試合詳細 – 2010 FIFA ワールドカップ – Yahoo!スポーツ×スポーツナビ
アルゼンチンは全然違うチームになってた
サッカーの質が良いとかそういうことでは無しに、良くも悪くも「マラドーナ監督」が気になって仕方がないのでアルゼンチンの試合は出来るだけ見ようと思っているのですけど、前回の初戦(対ナイジェリア)はそれにしたってこれはどうよという試合でした。勝ったけどこんなのいつまで続くのよ?という感じの。やることと言えば「メッシに預ける→メッシが突破を試みる」だけで、他の選手は何もしない感じ。いくらメッシだって、1人で毎回突破できるわけではないし、毎回ファウルをもらえるわけでもないから、見てるうちになんだかもういたたまれない気持ちになるような、そんな試合でした。
やっぱりマラドーナ監督には戦術みたいなものはほとんど無くてそれについては全て個の力に任せていて、その代わりにそのカリスマ性と人柄(ヒゲを生やしてでっぷり太ってはいるけれども何というか、可愛すぎる!)とでチームをモチベートするようなそんな監督なのだなぁ、そのモチベーションによるパワープレイで勝ってきたのだなぁ、試合後にそんなことを思っていたんですけど、韓国戦見たらなんか全然違うチームになってんじゃん…
韓国は初戦のギリシャ戦での好ゲームもあり、この試合も特に悪かったと言うことはなかったんですが、アルゼンチンのチームとしての動きが違いすぎました。前回ナイジェリア戦で見られたような、預けっぱなしの感じはずっと減っていて、メッシと連動して他の選手が動いてゲームを作る感じ。前半こそ凌いでいたものの、韓国も頑張っていたけれど、後半はもう息切れという感じで立て続けに失点。元々個の力は高いので、それでアレやられたら防ぐのは難しいでしょうね…
強豪国のW杯
そうそう、強豪国ってのはこういうもんだったっけなぁ。別に初戦は手を抜いてるとかそういうことでは無いのだけれど、やっぱり照準が少しずつぶれてている感じは否めず、結果としてあまり良い結果にはならない。でも試合を重ねるごとにそういう照準がきっちり合うようになってきて、最終的にそれぞれの国のサッカーになっていき、間に合わなかった/よほど状態が悪かった国を除いて、結果的にスムースにグループリーグを勝ち抜いていくんですよねぇ。
相手や内容が違うとはいえ、同じように良い結果で初戦を終えた韓国がこれだとすると、日本の次戦、オランダ戦は思っているよりもさらに厳しい戦いになりそうな。デンマーク戦もやっぱりかなり厳しい戦いになりそうだし。弱気の虫かもしれないけど。予選突破のためには、オランダ戦での勝ち点は欲しいところだし、「オランダのサッカーを見る試合」になるのだけは避けたいのだけれど。
他の強豪国もそろそろ…
初戦、スイスの守備を突き崩せず逆にカウンターで失点して負けてしまったスペインも次戦ホンジュラス戦までにはきっと調整してくるだろうし、アルゼンチンのように全く違うチームに化ける可能性もあるわけで、やっぱりワクワクする。スペインを特別に応援しているというつもりはないのだけど、「1番人気」が良いところ無く敗退するってのはやっぱり見たくないから…なんとかスペインらしさを見せて欲しい。とりあえずそう考えると今日の3試合は全て注目の試合(ドイツやイングランドはどう調整してきたか、アメリカとスロベニアの拮抗具合、セルビアやアルジェリアはどう立て直すのか)だなあ。ていうかイングランドの試合は何でこんなに深い時間帯ばっかりなんだ。ブラジルもだけど。今日は仮眠から戻ってくるように頑張ろう。出来るのかしら。