Number (ナンバー) オランダ戦 2010年 6/29号 [雑誌] 文藝春秋 2010-06-22 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今日、NumberのW杯増刊第2号が届いて今読んでいるのだけど、やはり先日のオランダ戦については評価が分かれているなぁという感じ。もちろん完全に良しとする人はいないけれども、「完全に方向性を見失った、次は期待できない」というタイプの人と、「結果は良くなかったが自信は得た。希望は持てる」というタイプの人と。
単純に好みや性格の違いと言うよりも、視野に入れていることの違いなのかも知れません。
僕の周りの意見ではどちらかというと失望感を表す人が多く、期待をしている人は余り多くない印象なのだけど、僕個人としてはW杯開幕前に比べれば少しはデンマーク戦も見せてくれるんじゃないか、と少し思っています。僕はどちらかというと現実的な考え方を好むタイプだからなぁ。どんな綺麗事言ってたって予選敗退じゃ仕方ないだろって思ってしまうんですよね。スペインよりイタリアなのか。好きなサッカーはスペインなんですけど日本には無理だろって思ってるのもあります。
もし、「日本サッカーはどうあるべきか?」という命題を視野に入れて語るのであれば、そりゃそんな希望を持った意見にはなりようがありません。事前に目指していたサッカーは、弱小国が引いて守って予選突破を計るものではありませんでしたし、どちらかというと低い評価をひっくり返すほどのサッカーを見せて実力で勝ち点をもぎ取るサッカー、でしたからね。で、選手選考を行って開幕したらば、結局は弱小国のサッカーをせざるを得ない状況で、お前言ってたことと違うじゃないか、ていうかそれなら最初からそのつもりで選手選考しろよ、てのはあります。
でもまぁ、そんなこと今さら言っても仕方ないじゃないですか。
そういう目標に見合うチームを作れなかったという点で、岡田さんに監督続投を要請するとか寝言は死んでから言えと思うんですけど、現実的に考えれば今考えるべきは目の前の試合にどう勝つかで、それで言えばオランダ戦の試合の進め方は大筋で悪くない(退屈な試合ではあったけど)し、あれ以外に勝ち点を獲得する方法はなかったと言うのが僕の考えです。そんなチームじゃないでしょ。そもそも。
次のデンマーク戦でどうするべきか、と考えれば、まぁカメルーン戦の再現ですよね。正直に言って。FIFAランキング(5/26付)では、オランダ4位、カメルーン19位、デンマーク35位、日本45位。カメルーンの状態が悪すぎたことと、オランダの組織的な攻撃を(オランダの攻撃意志が不十分だったにせよ)抑えた時間帯があったことを考えれば、まぁ何とか出来るような気がしてきます。どっちにせよ、攻めたところで点入らないわけだから、守りながらチャンスを狙っていく方が分相応じゃないでしょうかね?
見たいサッカーはそんなサッカーではないけれども、でも僕らが見たいサッカーを出来るだけの実力はないと思うし、今のベストはそれかなぁと思っているのですが。
や、もちろん本音を言うと、良い意味で裏切って欲しい、良い意味で後日謝罪する必要が生まれるようなサッカーをして欲しいと思っているんですけど…ね。でもそれより、勝利の方が今は大事です。