現時点で出ているデータは2009年5月のものなのでそれを基準に考えていってみると、まずその5月の契約実数は3社それぞれでこんな感じになってます。
2009/05 | SBとの差 | |
---|---|---|
DoCoMo | 54,751 | +33,908 |
au | 30,952 | +10,109 |
SoftBank | 20,843 | 0 |
DoComoは今でも過半数を抑える圧倒的なシェアを持っているし、実数で言ってもSoftBankよりも3,000万以上多くてとても追いつけそうにないけれども、それに比べるとauは不調とか言われてて差も1,000万とDoCoMoよりは近そうに見えます。よし!au食えるぞ!ってところでしょうか。
それではこれに前年同月の数字を足してみます。
2009/05 | SBとの差 | 2008/05 | SBとの差 | |
---|---|---|---|---|
DoCoMo | 54,751 | +33,908 | 53,544 | +34,592 |
au | 30,952 | +10,109 | 30,292 | +11,340 |
SoftBank | 20,843 | 0 | 18,952 | 0 |
さて…この1年間12ヵ月でSoftBankはどれだけ追い上げることが出来たのか?というと、DoCoMo相手に考えるとたかだか68万件に過ぎません。au相手でも1年間で123万件。もちろんそれぞれ加速度はあるから一律どうこうという話ではないけれども、仮にこのペースで差が詰まっていった場合、auとSoftBankの契約者数が逆転するのは83ヵ月後、つまり7年後の2016年4月ってことになります。DoCoMo相手だと考えるとなんとまぁ、499ヵ月後、41年後の2050年12月ってことになります。気の長い話ですねぇ…
こういう長い間シェアの動かない業界だと、なぜか知らないけど増減の数字自体の増減、つまり加速度を参考にしてどの会社に勢いがあるとか何とかやると思うんだけど、裏を返せばそうでもしないと投資機会を作るとかニュース性を持たせるとかそういう意味合いを見いだしにくくって、無理矢理お知らせ作ってるんじゃないの的な。広告でもそういう訴求をするけど、はっきり言って何の意味もないよね。SoftBankが圧倒的に差を付けられた第3位だってのは何をどう広告打ったって動かないんだし、ぶっちゃけどんなにSoftBankが煽りまくったとしても他の2社がSoftBankに苦しめられるなんていうことは暫くは起きそうにないしねぇ。
ていうか7年後までSoftBankが今のまま生き残ってるかどうかもわからんか。もし、auとSoftBankが合併したらDoCoMoに肉薄する競合会社が出現してそうなると面白くなるかも知れないですけどねー
参考
ドコモの3G、5000万契約目前に――5月契約数 – ITmedia プロフェッショナル モバイル5月も17万純増のソフトバンク、13カ月連続で純増シェアトップに──5月契約数 – ITmedia +D モバイル