個人でGoogleに広告を出すという選択

著名プログラマのid:amachangが、自身のブログの広告をGoogle Adwordsに出したことで、
ちょっとした話題になっている。
話の流れについては、id:amachang自身がまとめたエントリが一番わかりやすいかなー

Google Adsense の件について – IT戦記
流れは、適当にブログとブクマコメント読んで把握していただけたらなあと思います。


話題になった直接的な理由は、賛否両論の議論が起きたことなんだけども、
僕はそれ以上に、個人が商用では無しにGoogle Adsenseを使って露出を増やすという
取り組みをしたことに、軽い衝撃を受けた。
そりゃまぁ、考えてみればすぐに出来ることではあるんだけども、思いつかなかったからさー


賛否の「否」の方の意見として、ところてんさんという方が意見を書いてらっしゃるのだけども。

ところてん – 日記/2009年01月11日/AmachangのAdWordsについて
そうしたらamachangから「不快の理由を教えて」というのが来たのでちょっとこっちで書くよ。
感情では不快だと感じるけど、ロジックでは当然っていうのが自分の考え。

不快に思う理由は二点、「同じ土俵の上」と「ブログのイメージ」の二点


彼?(=ところてんさん)のエントリを読んでの僕の率直な感想は、
皮肉でもなんでも無しに、そうそうこれが従来の考え方だよね、と。

「不快だ」「卑怯だ」というのはまぁところてんさん個人の感情だから僕には無関係だけど、
根本としては、ものを売るわけでもないのに「人を集めるためだけに金を払う」とか、
有料のサービスを利用して露出する機会を増やす…といったことは、
今までのブログでは(少なくとも個人レベルのブログでは)無かったと思うんだよね。

Google Adsenseの基本的な使われ方は、
それを使って露出を増やした結果、自社サイトで物売るなり、
自社サイトの商品の知名度を上げて契約を勝ち取るなり、そういう、
なにがしかの明確な金銭的対費用効果みたいなのがあったと思う。

それは、ぶっちゃけGoogle Adsenseをマジでやったら金がいくらあっても足りないからなんだけど…
(1クリック200円のキーワードなんて、普通使えないよ。商用であっても)

でも発想を変えてみれば、その費用さえ出せるんであれば商用とかどうでも良いって話で。



id:amachangのは、露出そのものが目標って言うか、
そりゃもちろんその結果、実際の業務に何らかのバックがあることも考えてるのかもしれないけど、
それは会社がやったほうが効率良いし、不特定多数相手に個人名出しても仕方ないし。
やっぱり、個人の露出ベースって話なわけで…
(ああ、好奇心からの実験的な取り組みってのは把握してますよ。理由づけるならって話)

スケールが違って来ちゃうけど、アメリカ大統領選挙ではなされてたことなわけで…、
(ただし陣営によって違いはある)

TechPresident、米大統領選候補者のMySpace、YouTube、AdSense利用を追う
その他の興味深い発見といえば、たった6人の候補者達が検索エンジンキーワード広告を購入している点。共和党候補者達はこの点においては(ライバルにくらべ)はるかに上出来と言える。共和党候補者のみがYahoo!、Google両方の広告を購入、また、ライバルの候補者名に関連する検索結果の広告も購入している。

このTechCrunch内で紹介されているサイトのまとめによると、
選挙を勝ち抜いたバラク・オバマが広告費としてGoogleに対して支払った額は7.5億円になるとのこと。

techPresident ? Google Grabbed Most of Obama’s $16 Million in 2008
Google was far and away the winner, taking in an estimated $7.5 million of Obama ad dollars in 2008, about 45 percent of the campaign’s digital ad spending, according to Federal Election Commission reports. Some of that money went toward display and text ads in Google’s AdSense network, and some was used for ads appearing in search results on Google’s site.

よくよく考えてみれば、ごく普通にあり得る「広告の利用法」なんだよな。
ストリートライブみたいなもんでしょ、言ってみればさ。

日本でこういう利用法がないのか、海外でも無いのかはよくわからんけど。



こういうライトな使い方ってのは…今後増えたり、しないかな?

弾さん(id:dankogai)だったら、Amazonの売り上げに10%寄与するくらいでも、
元取れそうな気がする(キーワードの選別によるけど)けど…しないか。さすがに。
今で十分アクセス集めてるもんな。

僕がやるとしたら、なんて書けばいいんだろうなー…
(特に売りがない)