RSSリーダーの悲哀を嘆く話題が流行ってるようなので便乗してみる。
とりあえず書くに当たって、こちらのこの指摘を参考に、
円周率がフツーの人に普及しなかった訳 – 異聞録議論が「RSS」なのか「RSSリーダー」なのかがずれると若干怪しい。
「RSS」(フィードでもXMLでも可)ではなく、「RSSリーダー」について思うところを書いてみる。
書いてみるって言うか、僕が思うただ1つの理由は、
- 使わないと良さが分からないから。
ただそれだけかなぁと思う。
RSSリーダーを現在使っている人、
誰にだって、RSSリーダを使ってみようと思ったきっかけってのがあったはずで、
当然それまではRSSリーダー以外の何かを巡回の指針にしていたはず。
僕の場合だと、WWWCとか使ってたし、ブラウザのプラグインを使ってたこともある。
お気に入りに更新情報が表示されるヤツね。
今じゃとても考えられないけど、そのときはそれで満足してた。
RSSリーダーを使い始めた理由は、便利にしようとかそういうことではなくて、
ただ単に好奇心。こういうのがあるみたいよーみたいなことを聞いて。
だから始めはさして何も求めていなかったのだけど、
いざ使ってみたらこれがまたやたらと便利。
終いにはRSSを吐いてないサイトをパースしてRSSにしてたりする。
超本末転倒(笑)
僕はそうやって便利に感じてるけど、
僕が使うようになったきっかけには、RSSリーダーの便利さは殆ど関係ない。
もちろん、便利だから話題になって、僕の好奇心を揺さぶる機会を作ったとも言えるけど、
僕自身便利にしようと思って選択したわけではなかったからさ。
そういう意味で、RSSリーダーに興味を抱けない人が大勢を占めてる以上、
それ以上訴求するのは無理かもしれないよねとか思う。
『使ったら便利』一辺倒じゃなくて、なにか作戦を変えないと。
RSSリーダーの話を読んでて、これに近いなーと思ってたのは、ATOK。
もう10年以上使ってるけど、
ATOKの入ってないWinPCで文字なんか一文字も打ちたくない(笑)
MS-IMEを使った時のがっかり感と来たら、古川さんじゃないけど、
それで満足してる人がよく分からないくらい。
でも…結局それも、伝えられないんだよね…
実際に使ってみないと、それがどれくらい優れているかは分かって貰えないし、
MS-IMEで何も出来ないかって言うと、
別に殆どの人は何の問題もなく使用してるんだし、何よりシェアウェアだし。
訴求力という面ではやっぱり弱い。
もっと、分かりやすく良さを伝える方法を、誰かが編み出さないと、
ATOKもRSSリーダーも普及しないかなぁと。
(ATOKはJustSystemっていう管理者がいるから良いけど、RSSリーダーは…)
どうしたらいいだろう?
僕が思うに。サービスとしてリリースされているRSSリーダーみたいに、
フルパッケージでのRSSリーダーって言うのは取っつきにくいと思う。
でも、RSSリーダーの中の基本的な部分…
登録したサイトの更新情報を教えてくれる部分だけを抜き出して、
それだけ利用するのだったら案外抵抗がない。
blogpeopleみたいなブログ用ウィジェットとか。
最初に書いた前提を踏み越えてしまうけれども、
フルパッケージのRSSリーダーが普及していなくても、
ユーザが意識していない形でのRSS自体は実は普及してると思う。
使う上で、RSSが何かを知る必要なんか無いし。
僕がブログ用ウィジェットで不便だなーと思うことは、
自分で自分のサイトにアクセスしてチェックしないと更新情報が分からない、ってこと。
つまりアレって、実は自分用のウィジェットじゃないよね?とか。
訪問者と他のブログを繋ぐためのものだよね?
例えば前述のblogpeopleが、
ウィジェットと連携するようなRSSリーダーを用意したら、
それはまた違ってくるんじゃないかなーと思う。
中には、RSSリーダーそのものに興味を持ってくれる人も出て来るんじゃないだろうか。
ブログ用ウィジェットよりもっと小さい単位で言えば、
はてなアンテナみたいな感じとか。
更新情報を、4時間毎にまとめてメールで送ってくれるとか、
そういう体裁にRSSリーダーを改めたら使いやすいと思う人もいるんじゃない?
そうやって間口を広く取って、
その先にフルパッケージのRSSリーダーがあるみたいなサービスを展開していけば、
普及もより進むと思うんだけどなぁ…
…なんかあれだね。
PS2のDVDプレイヤー普及にちょっと似てるかもね。
ざっくり言うとあーいう感じっすよ。
普通のブログ用ウィジェットですが、RSSリーダーとしても使えますよ的な何か。