いつの間にか、RSSリーダーで読んでる『ニュースサイト』が結構な数になってた。
ITmedia、Engadget Japanese、Japan.internet.comなどの技術情報/ニュースもあれば、
GIGAZINE、Gizmodo Japan、WIRED VISION NEWSなどの新しもの好きCulture系ニュースサイト、
J-CAST、Ameba Newsと言った本格派のニュースサイトも。
もちろん配信されるニュース全てに目を通しているわけはなくて、
大体はタイトルを見て、惹かれたものだけ記事内容を見に行くという感じ。
基本的に、全文配信はしてないからね。
こういうサイトは。
んで、最近よく思うんだけど。
記者の数、足りてないんじゃないだろうか?
匿名の場合が多いから、正確なことは何とも言えないけど、
明らかに記事によって質の差があり過ぎることがあると思う。
例えば、J-CASTとか。
以前、J-CASTの取材を拒否し続けるTBSに関して、
J-CASTならきちんと取材を受ければ公平に書いてくれるはずだ、的な、
まぁ“擁護論”を書いた。
確かに、TBSが主張するほどは、J-CASTは酷くないと思う。
少なくとも、写真週刊誌のような、インパクト重視の取材姿勢ではないし、
世論に迎合してメディアを笑おうとか言う姿勢でもない。
WEBベースだけあって、裏証言のために割く紙幅も十分ある。
んだけど、じゃあ常に、
きちんとした取材に基づいて書かれているかというと、
そうとも言えなくて、記者によっては、
印象に振り回されて、世論のいいとこ取りみたいな文章とか、
証拠として挙げられている内容が、ただググっただけみたいなニュースも見掛ける。
凄い薄っぺらい。
こういう状況を見て、
メディアとして、J-CASTをどう評したもんかと、僕は悩む。
僕が以前した擁護論が的外れなのは、認めざるを得ないけど、
でもだからと言って、J-CASTはいつも取材が不十分だってのも、
やっぱり正確さを欠いているような。
結局、こういう状況では評価単位を、
記者のレベルにまで持って行くしかないんじゃないかと思う。
…んだけど、J-CASTは執筆者/取材者のクレジットは無し。
基本的に匿名(実名に対する匿名ではなくて、区別できないという意味)なので、
誰の記事なら信頼できて、誰の記事だと信頼できないのか?みたいな、
個別の判断は出来ない。
どうしたもんかと思う。
最近購読を始めたAmeba Newsの方も似たり寄ったり。
Ameba Newsの方は、寄稿なのか、
クレジットされている文章もいくつかある。
例えば、こちらなんだけど、
残念なことに、質が微妙[*]。「お酒に含まれるアルコールはエンプティカロリーだから太らない」という話がある。これは本当だろうか? ここでは、その真偽について解説する。
ブログでも、もう少しまともなことを書いてる人は沢山いると思う。
編集部の人選センスの問題、なんだと思うけど。
まー、『居酒屋談義のネタを提供する』と宣言してるくらいだから、
そう言う意味では、この程度で十分だし、
J-CASTみたいな言論的な記事は必要ないんだろうけど、
あまりになんだかなぁ。
流すような、消費するためのニュースって感じがして、それはそれで微妙。
筆者の質とか考えないのかなぁ。
やっぱり差がありすぎるような気がするんだけどねぇ。
この辺の問題は、GIGAZINEとかにもあるし、
きっとWEB上のメディア全般にある悩みなんだろうけど、
そう言う意味では、安易にメディア全体に判断を下すより、
記事1つ1つを見ていった方が、いいかなーと思った。
EngadgetやGizmodoみたいに、きちんと書いた人間を明記して、
その質を、メディアの名前ではなく、記者本人に問う…って言う文化は、
ニュースメディアにはないのかなぁ。
その辺ちょっと不思議。
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* この文章のどこが微妙か?
大変蛇足ながら、一応注釈を。途中まで書いてボツにした文章の中から、
違和感だけを抜き出して書いておくと、
この文章は、普通に言われてることに対して、
『実はそうでもないんだぜ』的反論をして、
読者に目鱗感を与えたい、そのためだけの文章。
お酒と酒宴を混同して書いてるところはいただけないし、
科学的にも実際的にも、お酒だけでは太らないことを自分で書いてしまっているのに、
冒頭であり得ないって、わけがわからない。
ただそのキャッチが欲しかっただけでしょう?
そもそも、その目鱗感以外、この文章には意図がない。
だからなんなんだという。
酒の時におつまみが欲しい人ばかりじゃないし、
(僕は滅多におつまみは食べない)
おつまみの量に気を遣えば、太らずに酒を飲めるはずだし、
お酒を飲むだけで生活習慣病とか煽り過ぎなのは自明。
こういう体裁だけの文章が、一番腹立つんだよね。
自分でも書いてしまうことがあるだけに、余計に。