まぁ、ひろゆき氏による、と言っても、
書いてるのは後書きだけで、他は対談だったりするんだけど(笑)
(本文も、編者と、ひろゆきの対談らしい)
表題の件については、
『2ちゃんねる』というサービス自体は潰れることもあるだろうけど、
ユーザの需要がある限り、それに類似した2ちゃんねる的なサービスは出てくるだろうから、
結局、2ちゃんねるそのものを潰すことは出来ない、ということみたい。
まぁ確かに。
個人的にショックだったのは、
検索エンジンのサーバを日本国内に置けないっていう事実かなぁ。
有名な話なのかもしれないけど、知らなかったので。
日本の、政府(立法および行政)って、そこまで、
インターネットのことを知らないんだと。
検索エンジンを、著作権法上問題があるから、
違法にしてるって、現実的に見てありえなくね?
解決する気があるようには、とても思えないし。
その法律そのものよりも、
国としてのインターネットに対する戦略が皆無なことに、ショックを受けた。
他にも、サービスを利用している人間による行動の責任を、
サービスを提供している会社が負うべきか否か、とか、
バカのひとつ覚えみたいにありがたがられてる、
WEB2.0とかSecond Lifeとか、
実際にWEBに携わっている人間からの、
日本という国全体のWEBに対する無知への、
率直な疑問が書かれていて、
非常に面白い。
なんとなく、日本はもっとこういう人間を使っていかないと、
ダメなんじゃないかなーとか思った。
官僚は頭良いかもしれないけど、無い知識は生み出せないわけだし。
実際問題、政治に参画しようとすることには、
リスクが大きすぎ、メリットが少なすぎるわけなので、
議員としては難しいとは思う、でも、
ロビイストでもいいんで、なんかこの辺の感覚の人たちの意見が、
強力に政府に影響力持つ形は作れるんじゃないかと。
それがあれば、もっと違うはずなんで。
インターネットは、んー、バックグラウンドから、サービスまで全部含めて、
既に、一業界から社会のシステムになりつつあるわけなので…
ひろゆきみたいな、感覚的に本質を見られる人間は貴重だと思うんだけど、
多分、ずっと、このまま色物的にしか扱われないんだろうなぁ…
すんげーもったいない。
あ、あと、全然関係ないけど、
ひろゆきの考え方が、かなりアナーキーな感じなのがワラタw
基本的に、政府とかどうでも良くて、
好きにやらせてくれれば、市場原理で良し悪し決まって、
なんかそんな方向に動いてくんだから的な感覚が、
まぁ、近代的ではない気もするけど、でも自由だなぁと。
その辺、佐々木さんや弾さんも合わなかった気がするけど、
ま、案外、悪くないかも、と思ってしまった。
![]() | 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14) 西村 博之 扶桑社 2007-06-29 by G-Tools |