以前、読むぞと宣言していたゲド戦記。
NOBODY:PLACE – MUTTER: グダグダ言う前に『ゲド戦記』を『読んで』みるか。
8/15に第1巻を、8/29に第2,3巻を購入。
(第4,5巻は、後年になって突然出版されたそうなので、とりあえず後回し)
和歌山旅行には間に合わなかったものの、
その後家に帰ってきてから、一気に読んでしまいました。
全体的な感想で言うと…まずまず面白かった、かなぁ。
対象年齢が低めなのか?あまり長文でなく、
(じゃあ、ハリポタはどうなんだっていう話もあるけども)
その1冊で何十年も経過してしまうわけで…
若干、物足りなさを感じてしまった。
世界観とか、呪文などの“ルール”、地理的な描写…よりも、
個人の感情を第三者的に描く箇所が目立ったように思う。
それはいいんだけど、その分、
ストーリーの書き込みが若干早くて、
(ハイ次、ハイ次、という感じの早い流れに感じてしまった)
のめり込めなかったなぁ。
きっと僕はアホほど作り込まれてるような、
そんな世界が好きなんだろう。
確かに昔からそんなだったような気がする。
ミニチュアの街とか大好きだったし。
で、結局、映画は見てないんだが、
こう…情景なんかの書き込みが曖昧な分、
映画化するとしたら、制作者がアレンジできる箇所がたくさんあるなぁ、と。
決して正しいとは限らない光と、
邪悪とは限らない闇、
例えばそんな話としての道徳観、
そういうところはうごかしちゃ行けないんだけど、
それ以外であれば、見せようはたくさんあるかもな。
もし自分の中にそうした情景に対するイマジネーションがあれば、
これを自分の中で消化して、形にしてみたい、と思うかもしれない。
そういう意味で、映画化する上で、
重要なのは、ストーリーじゃないかも。
宮崎さんちの息子がどんな映画作ったのか、
まだ知らんけど。
ん、でも、物語の締めくくりたる4,5巻と、
世界の解説本的な『外伝』(第6巻)がまだ残ってるな。
それを読んだ上で、改めて感じても遅くないか。
とりあえず、3冊の中では1巻が一番好きでした。
魔法の世界を想像して読んだので、魔法も満足に使えない未熟な主人公に、
凄くアレ?となったのだけど、
影に出会い、影に追われて、やがてそれを追う…
その途上の心理的な描写が、結構好きだったなぁ、と。
そんな感じで。