復食 – お粥の作り方。

復食(回復食)は、断食のスケジュールの中で最も重要な部分です。
一般的には、『食わないこと』に目を奪われがちですが…
実際には、むしろそれは回復食へ至る手段であって目的ではない、ぐらいの意味の差があります。

もちろん食を断つことがメインで間違いないのですが、重要なのは、その『特殊な状況』から、『日常』へ体をどうやって無理なく戻していって、その後の生活に役立てるか、という点です。その最後の最後が、最も重要なんですね。断食自体は数日間我慢すれば終わるけれども、その後の人生はその後ずっと続くわけで。

そんな大袈裟なことはおいておいても、回復過程を誤ると、体(特に内蔵)にダメージを与えます。
『さあ!』と腹一杯食べたいところですが、ここは我慢…


というわけで、『お粥』の登場となります。
どうせ食うなら美味いお粥が食いたいぞ!
(ちょっとしか食べられないんだし)


お粥は、その水分量(柔らかさ)によって、三分、五分、七分、全がゆ…と名称が変わります。全がゆというのが一番固いお粥で、柔らかい方が、体には優しい。そういうわけで、復食のお粥は、最初は柔らかい方から始めて、一食ごと、に徐々に水分量を減らしていきます。


固さと、水分、炊飯時間の関係はこんな感じ。

これを参考に、自分が欲しい固さのお粥を作ります。

種類米と水の割合炊飯時間
全がゆ1 : 540分
七分がゆ1 : 640分
五分がゆ1 : 740分
三分がゆ1 : 840分
重湯1 : 1040分
白飯1 : 1.220分
(参考:粥(かゆ)



作り方

  1. 米を研ぐ。お粥のできあがりは、実際の米の量より多くなる(4倍程度)ので、米の量には十分に注意を。
  2. ざるに上げて、水をしっかりと切る。(30分くらい)
  3. 上記表を参考に、米の量に合わせた水を土鍋に入れ、1時間ほど水を吸わせる。土鍋を使うのは、熱の当たりが優しいため。
  4. 火を付けて、始めは強火で。煮立ったら、とろ火。
  5. 1時間後、火を消し、15分ほど蒸らして完成。好みで塩、卵など。
(参考:基本のおかゆ&あんかけがゆ – [料理のABC]All About

5の米を炊いている時間というのはなかなか難しくて、よく『心配でも途中で蓋を開けない』という記述を見かける(芯が出来るため)のだけど、そうではない炊き方も見かけたので、それも書いておこう。

米は洗って土鍋に入れ、(1)の水をかぶるくらいに注いで火にかける。煮立ったら弱火にし、静かに炊く。米が見えるようになったら(1)の水を適量加え、また水が少なくなってきたら加え、と繰り返して水を全部加え、米がふっくらとするまで、最初の沸騰から約 1時間かけて炊く。

(参考:5.おかゆ

☆途中で水を加える?

温度を下げない、一定に保つという常識から言うと考えられないけれども、お粥の常識は違うのかな。これはこれで面白いかもしれない。一度、試してみよう。


お粥のアレンジ

断食後、暫くは米だけでも美味くて『米って甘いんだな』なんてことを考えたりするけれど、そのうちしたも鈍感になってきて、目先を変えたモノを必要としてくるので少し、アレンジしてみる。この辺は僕が書くよりも、玄人の人のメニューを参考にした方が良いかな。

ただ、復食がきちんと進むまでは、あんまり多くの具材を入れるのはオススメできないので、病気の回復食、とか、普通の食事、という感じの方が強いかな。

中華風のおかゆ – [ホームメイドクッキング]All About
基本のおかゆ&あんかけがゆ – [料理のABC]All About
おかゆのレシピ
セロリと鶏ささみのおかゆ | ひとり暮らしのレシピ
雑炊・おかゆ・リゾット 料理レシピ/キッコーマン ホームクッキング
「ごはんレシピ」: 鶏のおかゆ


キリがないのでこの辺にしておくけど、冷蔵庫にある材料と、お粥でここまで色んな料理が作れるんやねぇ。
相性が良いのは、鶏肉、卵、菜っ葉系野菜、梅干し、かな。
色々試してみると面白いと思います。