F1 第9戦 アメリカGP

今から見る人は追記読まないように…


なんなんだ、この展開は。
説明するのもだるいけど、現在、6台走行中。
10の桁が落ちてるんじゃなくて、それだけしか走ってない。
それも、トラブルとかではなくて、ボイコット。


事の発端は、ミシュランのタイヤが、
アメリカGPのオーバルコースに耐えられないと発覚したこと。
オーバルコースってのは、速度が出るし、角度が付いてるだけじゃなくて、
路面にグルーヴ(溝)が付いてるらしい。
そこに高速で突っ込むとヤバイ、バーストする、だから、
タイヤをヨーロッパから急遽空輸したヤツと替えるか、
オーバルコースにシケインを作って欲しい、
ミシュランはそう訴え出た。
まぁ、安全面的には、ある程度仕方ないことかと思う。

が、FIAはそれを受け入れず、却下。
結局、ミシュラン勢は、フォーメーションラップこそ出たモノの、
そのままピットイン→リタイア。
レース自体は、フォーメーションラップに10台以上が出た時点で成立、
ポイントも入るらしい。
そんなこと言ったってなぁ…こんなレース見せられる客の気にもなれって。
高い金出して、わざわざレース場まで行ってんのに。
俺だって、眠い目こすって見てんのに。なんだそりゃ。
コースにはペットボトル投げ入れられるし、観客はブーイング、そしてぞろぞろとご帰宅。
最低だ。


まぁしかしね、FIAの発表は柔軟性を欠くけれども、
レギュレーションという公平さからすれば、間違った決定ではない。
ただ、忘れちゃいけないのは、一番誰が悪いのか?
そりゃ決まってるだろ、グルーヴがあることは分かってたのに、
最悪なタイヤ持ち込んだミシュランだろう。
タイヤメーカーが、自分の所のタイヤがやばいことを公表するのは、
それは勇気が要ったろうさ。
だけど、ちゃんとした準備もせずに、安全性を欠くようなタイヤを持ち込んで、
おまけにレースをぶち壊したのは、間違いなくミシュランだ。
FIAの裁定は褒められたもんじゃないが、
そこに責任を転嫁するのはおかしいだろう。

もし、主張を認めて、レギュレーションに特例をもうけちゃったら、
ブリヂストンにとっての公平さはなんなのか?ということになる。
もちろん、タイヤ交換しちゃいけない、
なんていうレギュレーション自体が狂ってるのは言うまでもないが、
それは今言うことではないし、とっくに決まってもう8戦もやってるんだ。


バーニーエクレストンが、もうかなり耄碌して、
決めるレギュレーションが完全に、組織から乖離していて、
そのことにチーム全てが振り回されてること自体は事実だが、
そういうこととは関係ないだろう。

ミシュランはきちんとしたタイヤを持ってくるべきだったし、
チームは出来る範囲内でレースをするべきだったし、
FIAはミシュラン勢にペナルティを与えてでも、
レースを正常に盛り上げる努力をすべきだったのだ。
こんなことは、俺だって分かるよ。


なんなんだ、このクソみたいなレースは。
FIAは、ちゃんと組織としてやり直せるんだろうか。
F1の魅力が、よく分からないところで歪められるのは、
本当に許せないと思う。