PearPC

HotwiredのNewsで以前読んでそれ以来失念していたのだけど、
WindowsでMacOSXを動かすソフトウェアってのがあるらしい。
PearPC
『ペアーPC』(Pear PC)は、米アップルコンピュータ社の『マックOS X』を、米インテル社や米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)社製プロセッサーを搭載したマシン上で稼動させられる、初めてのエミュレーター・ソフトウェアだ(スクリーンショット)。
この記事が掲載された当時(2004/5/18)このソフトはまだバージョン0.1で、
『生産的な使い方には不向き』
『重要なデータは扱わないこと。遅かれ早かれ、データは壊れる!』
『ペアーPCで、OS Xを実用的な速度で実行するためには、150GHzのプロセッサーを搭載した
パソコンが必要だと推定しているユーザーもいる』
などなど、パーフォーマンスへの評価は厳しいものがあるが、
しかし存在自体が既に歓迎に値するというのが大勢の意見か。

実際、WEBの動作確認をする上でも、これが有れば便利だし、
もし、様々なネットワークにも対応できるなら、
(AppleTalkだけのエミュレータなら存在してはいるけど)
作業効率的に非常に便利な気がする。
今現在のバージョンは0.3.1で、
職場の作業用PCに入れる勇気はまだ持てないんだが…いずれ入れてみたい。


なお、どうでもいいことだが、共同作者のひとりの名前が、
『ドイツに住むバイアーグラフ氏』
というのは、微妙に受けた。


【追記】
調べてみたら、前述のバイアーグラフ(Stefan Weyergraf)氏は、
2004/7/5に電車にはねられて亡くなったそうだ。
開発は共同開発者のSebastian Biallas氏によって継続されるそうだが、
プロジェクトの遅延は避けられないだろう…よく見ると最新版も、
9/5を最後にリリースされていない。うーむ。
やはり、いくらひとり残ってるって言ってもねぇ…
こういう開発は人月の算数じゃないから。
人月では誰でも同じ一人としての扱いだからねぇ…

なんにせよ…。
Stefan Weyergraf氏は23才だったそうです。
ご冥福をお祈りします。