ほぼ日刊イトイ新聞(デリバリー版)第830号より。
●「私の主人は、左官職人です。
漆喰壁なんかの塗り替えをしています。
毎朝、パンを食べる時、バターナイフを
こて風に持ち、チョコクリームを塗ります。
こて並を残さないように、美しく仕上げます。
(最近では、わざと、こて並を残す
ラフな塗り方が流行っていますが、主人は
あくまで美しく仕上げることにこだわっています)
『今日は手の感触がいい』だの『すべりが悪い』だの
ぶつぶつ言ってパンを食べ、弁当を持って出かけます」
やー…いいなぁ。
僕には昔から、『職人』ていう人に対するリスペクトみたいなモノがあって。
特に、プロフェッショナルな職人に対しては畏敬の念というか。
逆に、だらしない人に対してはホントに嫌になる。
仕事雑な工事の人とかいるしね。
この間職場のビルでトイレの改装があって、
多くの職人が出入りしたんだけど、まーひどいもんだよ。
壁紙の貼り方だとか、素人が見てもいい加減と分かるもん。
そんなのはだめね。
毎朝のバターの塗り方で自分の今日の仕事の調子を占う、
いいね、そういうの。
あるよ、確かにね。
そーでなくちゃ。