深夜の音

まだ気持ちは整理し切れていない、
まだ気になるし、
できることならもう一度、恋人同士に戻りたいと、
そう思っている。
でも、それは叶わない。
自分から言い出すことは考えられない、
こう想うたびに結論はいつも同じ、
このまま忘れる方がいいんだ、と。
建前をすべて取り払った上で、
それが一番心安まる、
何も望まなくて済む。
まだ整理し切れてはない、
でもそれは、前を向く妨げにはならない。
何かを望まれることはないだろう、
僕を尊重してくれる、誰かを僕は望む。
目の前にあるものに、心血を注ぐ。
僕は僕の人生を生きる。