OVER.

全く落ち込んではいないのだ、
それだけは、はっきりさせておきたい。
後ろ向きでも、凹んでるわけでもない、
ただ、ごく普通に、醒めている。

記憶にわずかに残った、69tracks の場面を
繰り返し思い出している。
そして、ただただ、苦い感情だけが残る。
イベントに関する記憶は、楽しくなる直前までのモノだ。
恐らく一番盛り上がった時間の記憶は僕にはない。
残っているのは、イベント後の記憶、
断片的な多分10分ずつくらいの2場面だけだ。

自分を責めるわけでも、悔やむわけでもなく、
ただ、ダメなヤツだ、と思っている。
そしてなぜか、これで終わったな、と思っている。
理由は全くない。
だが、ただ、こう思う、
あぁ、これで、69tracks の友達とは、
終わったかな、暫く会わないかもな、と。

そんなことを言っても、
また年が明ければいつも通り、
イベントに出掛ける自分を知っている。
だが、それは、僕が感じていることとは矛盾しない。
僕には今の自分がよくわからないし、
僕に僕を求められても僕はどうしようもない。

疲れているだけだろうか?
そうかもしれない。それならいいのだけど。
あいにくと、多分、外れ、だ。
たとえ何かとの関係が終わったとしても
僕自身が終わるわけではない。

僕は、形のない、何かを失った。