北沢豪

彼のことを嫌いな人はあまりいないだろうが、
別に好きだという人ももはやいないかもしれない。
彼もまた、成長し続けた選手だったが、
結局、与えられた才能は、
90分以上走り回れるスタミナ、だけだったように思う。
絶対に、上手い選手ではなかったが、
ある時期の日本代表に置いて、
彼は非常に重要な選手だったし、不可欠だった。
泥臭い、と言う表現はまさにそのまま当てはまる、
実際にピッチで見たことはないが、
きっと、ボールのないところでの動きが異常に多かっただろう。
相手はやりにくかったに違いない。
現役時代を振り返る、彼のインタビューを読みながら
ぼんやりと、思い出していた。