濃密

昨夜の京都は
昼から夕方にかけて雨が降ったこともあり
非常に濃密な空気に包まれていた
はっきりと目には見えなかったが
それはまるで
濃い霧の中を歩いているかのようだった
シャツと肌の間に
うっすらとにじむ汗は
あたかも
服を通して霧に包まれてしまったかのようだ
息苦しいほどの空気の中
見慣れた街が少し滲んで見えた