「大学3回生」と「20歳」が上手く結び付かないんだけど
若いスタッフと喋る機会がほんと多くて、たまに深夜に飲みに行ったりもします(この間5人で飲みに行って僕以外の4人は20歳だった。なんで俺を誘ったし)。僕は37歳だし、社会人としても10年以上働いているわけで、20歳の若者達の話を聞いて「未熟だなあ」と思うこともあるけれど、だからといってそのことに対して「もっとちゃんとしろ」とは思わなくてむしろ、「自分もそういうときがあったなあ」とニコニコ眺めている感じ。
いやあ、そりゃおっさん間近の人間としては「社会に出たらお前そんなんじゃダメだろ」とか「もっとこういうこいと考えて生きていかなきゃダメだろ」とか思うことだってたくさんあるけれど、でもさーそういうのって社会に出たら嫌でも感じるじゃん?教えられるじゃん?責任とか義務とかさ。敬語とか体調管理とかも。今ここで僕がそんなのわざわざ言わなくたって、いずれ他の誰かが教えてくれるんだろうしそういうのは止めて、単純に楽しく話を聞いてます。「そう言えば自分も20歳の頃そうだったな」と「最近の20歳はそんな風に考えてるのか」と両方あって面白い。
で、タイトルの話。
大学4年間部活をやってた人間としては、「大学3回生」って言うと結構責任ある立場なんですよね。下の1回生、2回生を指導していなかくちゃいけないということもあるし、夏には4回生が引退して自分たちが一番上になり部を引っ張っていかなくちゃならないというのもあります。大人にしてみたらまだまだ狭いコミュニティかも知れないけれど、それでも色んなことをきちんと考えて、時には大人の社会と連携しながら取り組んでいくという感じ。もう子供じゃない。
でもそれとは別に「20歳」って聞くとすごい幼い感じがします。だってほんの3年前は17歳ですよ。高校生ですからね。周りが見えてなくて自分のことしか考えられないとか、良いと思ったら他の意見を聞くことができないとか、異性に対する関心が高くて自己顕示欲も強いとか、そういうの。もちろん個人差はあるけれど、だいたい多かれ少なかれ誰にでもあります。そういう「20歳の自分」に全部当てはまっていたような特徴を、今の20歳もやっぱりみんな備えていて、そういうのって年代で変わったりしないんだなーと思って見ています。
結局のところ、そのあたりの年代って言うのは、子供と大人の境目にあるってことなんでしょうね。「大学3回生」と「20歳」が僕の中で上手く結び付かないのは、前者は子供目線(想い出の中の子供目線)、後者は大人目線で判断してるからなんでしょう。大人から見ると「まだまだ子供だなあ」と見えるけれど、子供から見ると「自分より随分オトナだなあ」と見える。自分が1回生の時の4回生の先輩なんてものすごい大人に見えたけれど、今見てみたら多分そうでもないんだろうなあ。
たぶん今僕が見ている若者も、2年後くらい、大学を卒業して働き始めたらば今持っているなんとも分類しがたいもやもやしたものは無くなってしまって、大人の社会で生きる大人になっていくんだろうな。自分が迷惑を掛けられてイラッとすることもたまにはあるけれど、今しか見れないような感じを結構面白がって見ています。楽しい。