川崎宗則、ホセ・レイエスの昇格に伴い3Aに降格へ

Munenori Kawasaki optioned by Blue Jays to make room for Jose Reyes | MLB.com: News

ST. PETERSBURG — The Munenori Kawasaki era in Toronto has come to an end — at least for now — but not before an emotional send off in the Blue Jays’ clubhouse on Tuesday night.

Kawasaki was optioned to Triple-A Buffalo after a 5-1 loss to the Rays in order to make room for Jose Reyes. On the surface, it’s another routine transaction, but for those inside the clubhouse, it seemed like anything but.

Blue Jays manager John Gibbons called a meeting after the game to inform his team of the club’s decision. It’s a rare move, but one that seemed rather fitting for a player who was embraced by the fans and players more than anyone could have ever anticipated.



というわけで、怪我が癒えて復帰したホセ・レイエスのための枠を空けるため、トロント・ブルージェイズは川崎をマイナーに降格することを発表しました。優勝争いしているわけでもないチームの1プレイヤーの降格が、MLB.comのNewsになっててびっくり。



チームとしては投手陣からセットアッパーを1人削るという選択肢もあると言われていたんですが、最終的には川崎を選択。まあ投手はいればいるほど良いし、マイナー契約の川崎にはオプション契約もないし仕方がないのかな。もちろん、MLBのチームやプレイヤーにとって、昇格・降格なんて日常茶飯事。マーク・バーリーが記事内で語っているとおり、

usually it’s you come in the next day, look at the guy’s locker and you’re like, ‘Oh, that guy got sent down and this guy’s coming up.
(通常だったら翌日になってロッカールームに来た選手を見て、ああ、あいつが降格してこいつが昇格したんだな、ただそれだけ)


そんな感じ。だからそんなんで騒いでるの日本だけだろという声もあるかも知れないけども、今回は本当にちょっと違って、降格を発表する前にジョン・ギボンズ監督がチーム全員を集めてミーティングをし、発表したとのこと。この決定がチームにもたらす影響がそれだけ大きいということなのだろうな。で、大きいとわかっていてもチームにとって良い選択を選んだらこうせざるを得なかったという感じの。


川崎の行き先は3Aバッファローで、またそこで一から実績を積み上げつつ、誰かが怪我するとか調子を落とすとかそういうタイミングで、必要とされるのを待つと言うことになりますが、多分彼なら3Aでもやっぱりいつでも準備万端整えてるんじゃないかな。ブルージェイズは今のところ、アメリカンリーグ東地区最下位なんだけど、アメリカンリーグ東地区は所属5チーム全部が勝率5割を越えてるという過酷な地区でもあって、シーズン終盤、厳しい場面になったときにまた呼ばれるんじゃないかと期待しています。がんばれ、川崎。



ちなみに「option」という単語

付随条件みたいな名詞としての「option」しか知らなかったので何かな、と思ったら、マイナーリーグに降格させることを「option」っていうのね。辞書に載ってた。

“option”の検索結果(1681 件):英辞郎 on the WEB:スペースアルク

【他動】

1. ~のオプション[選択権]を得る[取得する・与える]
2. ~にオプションを取り付ける
3. 《野球》〔選手をオプション付きで〕マイナー・リーグに移籍させる


だからまあ記事の見出しは、

ホセ・レイエスの選手枠を作るために川崎がマイナーリーグに降格になった

という感じ。
アメリカらしい言い回しだなあ。