【メモ】 PCのエアフローは正圧(排気<吸気)の方が断然良い

「正圧」と「負圧」という概念があります。

  • 正圧 … 外気圧より内部気圧の方が大きい状態。
  • 負圧 … 「正圧」とは逆で内部気圧より外気圧の方が大きい状態。

正圧は吸気を排気よりも大きくすることで、負圧は排気を吸気より大きくすることで実現できます。ケースファンは向きによって空気がどちらに流れるか決まっていて、よく見るとマークで示してあります。中から外に空気が移動するのが「排気」、外から中に空気が移動するのが「吸気」ですね。んで、正圧ってのは上記の通り吸気の方が排気より大きい、つまり中向きのケースファンの数が大きい状態です。


エアフロー=冷却=放熱と考えると、熱を持った空気を効率的に外に出すことが重要なので、つい排気のケースファンをたくさん付けてしまいがちです。また吸気を減らせば埃の侵入も防げるんじゃないの?とも。ですが、それをやるとあっという間に中身が埃だらけになります。正圧・負圧の影響がでやすいのはファン部分ではなくてケースのスキマ。正圧の場合はケースのスキマから外に空気が漏れていくことで埃の侵入を防ぐことが出来るのに対し、負圧の場合にはケースのスキマから空気と一緒に埃が侵入してきます。

もちろん排気用のケースファンがないと冷却性能は悪くなるので必ず必要なのですが、同時に吸気用のファンも設置して最終的にはちょこっと吸気が上回るように調整してやると、PCが無駄に埃っぽくならずに良い感じになります。あ、吸気からの埃についてはフィルターで対策を。定期的な掃除は必要ですが、埃の大部分(糸くずや髪の毛など)はこれで防げます。良い奴だったら細かい砂も防げるかも。


最初に作った頃のPCは、それはそれは埃だらけでした。部屋が異常に埃っぽかったというわけでは無く…排気のことしか考えてなかったから。周りから空気と埃をガンガンに吸い込んでました。そうすればどんどん空気が流れてどんどん冷えると思ってたんですね…なんと浅はかな。今では「正圧」を覚えたのでケースファン5個あったら3個を吸気、2個を排気にするなどしてエアフローと一緒に内部気圧も調整しています。


参考サイトを見るとさらに詳しいことが解ると思います。
細かいことなんですが、結構重要。


参考

パソコンケースの性能 | BTOオンラインnet
エアフローの基礎知識: 自作PCエアフロー検討室 PC Considering Air Flow