自転車に関する部分は面白い。装丁も美しい。
部屋に飾っておいても、幸せな気分になれるかもしれない。

ただ、この本は読み手を幸せにすることはないので、
幸福な自転車乗りでありかつ幸福な読書家でもありたい僕としては、
量販店で買われた全てがダメな完成車よろしく、
窓から投げ捨てる決意を先ほどしたところ。



これがねー多分、ご本人およびこの本を幸せに読んだ人には、
何を書いても伝わらないと思うんだけど、
というのは、本書を読んで気分が悪くなる人は、
バカがバカと呼ばれたからだという認識を早川さんがしておられるからなんだけど、

違うんすよ。


僕が気分が悪くなった理由は、早川さんが圧倒的に正しい自転車に関する部分ではなくて。

そこは哲学的なことも含めて圧倒的に正しく、なるほど!といいたくなるんだけど、
ご自分に知識がない専門外のことについて、店に来て値引きをせびるバカと同程度に、
バカなことしか書いていないことなんですよね。
んで、それに気づかずに俺いいこと言った!という調子で流れていく様が痛くて痛くて。

おそらく広範な知識を持たれている方だと思うんですよ。
だからこその自信でしょうし。
でも、であるなら、自分の知識が無い分野やただの伝聞でしかない部分は、
自覚できてしかるべしなんだよなぁ。

自転車のことだけ書いてれば良い本なんだけどねぇ。
路線はずれると途端にバカが露呈するので読む気が失せる。
書かなきゃ良いんだよ単純に。しらんのなら。



そういう意味で、第一章は、

幸福を得たいなら、多くのモノが必要だろう!金も、時間も、知識も、苦労も、哲学さえ必要だ!それ無しで中途半端に手を出して、木を見て森を見るような具合で語り始めるのだけは勘弁してくれ。ちゃんとやれば、幸福になれるヤツは幸福になれるはずだ!

というあたりを押さえておきつつ軽くスキップし、
第二章は、

対面販売以外じゃものは売れねぇな!
ネット使うヤツはバカの集まりでしかねぇよ!

あたりを押さえて軽くスキップ。軽やかステップ。

で、第三章あたりから読み始めて、
ノイズが増えたら2ページくらい飛ばすくらいでちょうど良いかな。



僕は別に、中途半端な知識の上に立脚された、
中二病的な優越感ゲームに付き合うために金出して本買ったわけじゃないんでねぇ。
ああ早川さんはそのままで良いと思うけど、希少種なので、
本と僕という関係において僕に見る目がなかったってことで。
(一応、本屋で手にとって買ったんだけどね)


そういうわけで、彼の個人的なファンの方か、
極端な優越感ゲームのネタを探しておられる一部の好事家のみ読んでみてください。

本当は、自転車業界の話とか読むと面白いんだけど、
(くだらない話を切った修正版を誰かが勝手に書いても面白いだろうと思うくらい)
そこまで読むのはちょっとだるいと思うんで、ホールで止めといた方が良し。