mixiで淡々と連載中の『1日1ニコ』。
まぁmixiなのは単に貼り付けるのが一番楽だから、ですけど。


今日の更新は、こちら。


"Lost My Music"というのはアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の作中歌で、
作中ではENOZというバンドによって作詞作曲されています。

で、『ハルヒ』が分かる友達なんて数えるくらいしかいないのに、
何でこれを取り上げているかと言えば、
なんて言うか非常にニコニコ動画らしい楽曲だなーと思うんですよ。これ。



元ネタはアニメの曲。

まぁそれだけでも十分にニコニコ動画っぽいけれども、
それを二次創作的にアレンジして発表する人(sleeping inoopyさん)がいる。

多分この人は普段アニソンばっかり聴いてる…というわけではなくて、
きっとそれこそ、ボサノヴァとかJAZZとかもきっちり聴いてると思うんだよね。
アレンジのラインとか“ありそうな感じ”だし。


で、それに対して『オフボーカルの方が良いかも』というコメントが付く。
最初のアレンジ作品ではボーカルは涼宮ハルヒ(平野綾)そのままで、
若干フィルターが入っている感じ。ラジオテイストというか。
それはそれでアリだけども、それがないものも聴きたいというのも分かる気がする。
ボーカルアレンジが少し合ってないところがあるからね。
(『HEY!』とか。ボサノヴァではそんなことは言わないw)

で、それを読んだsleeping inoopyさんがオフボーカルものも作ってアップする。

こうなると本当に、カフェとかで流れてそうな、いかにもインスト。
自然と聴き流せるけれども耳に残る仕上がりに。


でで、今度はそのオフボーカルモノを聴いた人(名前は…無いんだよね)が、
それに合わせて歌ってみる。それもただカラオケとして歌ったというだけではなくて、
きちんとコーラスも別で録ってるし、
元アレンジでは少し目立っていたボーカルアレンジの合わない部分を、
アレンジに合わせてきっちり調整し、良い感じの仕上げ。



直接言葉を交わされたかどうかは分からないけど、
でもこうやって作品のアレンジやレスポンスやアンサー・ソングで繋がって、
何か新しいものを作っていくというのが、全くニコニコ動画らしい。


もちろんそうしてできた作品全てが素晴らしいとは限らないし、
1つの素晴らしい作品の陰には幾千の凡庸な作品があるのだけど、
それをパクリと指弾したところでそのことは実際には何も指摘していなくて。
パクリであることは、関わる全ての人が元から知っていることで、
その上に新しい何かを構築していく、
もちろん脱構築でも忌避した新曲でもなんでもいいのだけど、
そうして、様々な影響を共有していくことがニコニコ動画という場らしいな、と思う。


確かにアニメやゲームにジャンルが偏りすぎてるなと思うことはあるけど、
(僕は基本的に“アイマス”も“東方”も見ない)
それはもはや個々人の好みの問題であって、
そうした場としての役割とは別の話じゃないかな。

例え僕がそういうジャンルに共感を抱けずに、
圧倒的多数の動画を傍観者と眺めているんだとしても、
こうして自分の立っている側へ転がり落ちてくる実りがある限りは、
ニコニコ動画が好きだ、と言えるかなと思う。





以下、参考動画。


■ lost my musicをカフェっぽくしてみた




■ lost my musicをカフェっぽくしてみた(off vocal)




■ オリジナル(『涼宮ハルヒの憂鬱』作中歌)





追記。

どうやら削除されてしまったようです。
権利者削除ではなく、アップロード者による削除とのこと。

以下、ご本人のコメント。

__さんの公開プロフィール‐ニコニコ動画(SP1)

普通のニコ厨に戻ります。私の勝手でうpしたり削除したりして、たくさんの方にご迷惑をおかけして本当にすみませんでした。最初に歌うきっかけをくださった替え歌職人様、社会人になってからまったく歌を歌わなくなっていた私にまた歌をうたいたいと思わせてくださり、そして私なんかを気にかけてくださったsleeping inoopy様、私の拙い歌を聞いてくださった全ての方々、温かいお言葉をかけてくださった方々にはなんとお礼を言って良いのかわかりません。まさかあんなにたくさんの方に聞いていただけるとは思っていませんでした。それもこれもsleeping inoopy様のおかげです。重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。聞いてくださった方の「癒される」というありがたいコメントに私の方こそ癒されていました。カフェでのたくさんのご注文やいろいろな呼び名を付けてくださった事、忘れません。本当にありがとうございました。お騒がせして申し訳ありませんでした。

にょー…そうかー。

残念だけど本人の意志なら仕方ないね。
良い歌をありがとうでした。