週刊モーニングの『へうげもの』。

へうげものってのは、
ひょうげものと読み、おどけた言動をする人。剽軽者なのだけど、
戦国時代後期からの、数寄者たちを描いた漫画、かな。

主人公は、古田織部。
その中で侘び、寂び、あたりのセンスを描いているのだけど、
今週号を読んで、やはりこういうセンスというヤツは難しいよね…と思った。

こう…豪奢な感じではなく、
古びた、どこか欠点のあるような感じに、
侘び寂びを見いだしていた当時の千家周辺に感銘を受け、
自分の感じる侘び寂びを邸宅に表現してみた、
その邸宅を千利休が訪れる…というのが今号のあらすじなのだけど、

描写から察するに、どうもやりすぎてしまったようだ。


もちろん、作者の描く絵に意図があるのは当然なのだけど、

なんだろな、侘び寂びとは何か?ということは、
まぁ僕はよく分からないけど、分からないなりに想像するに、
恐らく、基本的には内面的なものだと思うのね。

それが様々な形で表出する(できる)から、
多くの芸術に横断的に影響を与えたのだと思うのだけど、
この古田織部の造った邸宅は…ことさらに外見にばかり拘ってしまったというか。


あるデザインが、良いのか悪いのか、
お洒落なのか、ダサイのか、派手ではないが味があるのか、
そういうセンスにおけるバランスってのは…難しいよね。
特に、千利休という“絶対基準”がある中での、
自由なデザインというのは…大変だろうなぁと思う。

目新しさや、奇抜さという基準ではアリでも、
見る人の基準によって評価は全く変わってしまう。

特に今回は、千利休を唸らせるために造った。
そのことが、およそ侘び寂びとはかけ離れて、
肩に力が入りすぎてしまい、基準という幻想の中で空回りしてしまう。


さて、次号はどうなるんだろう。


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山田 芳裕

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