どうして今回が初フルマラソンだったのか
ちゃんと記録取って走るようになったのが2010年の8月くらい、それ以前から定期的に走ってたから、長い距離を走るようになってもう10年くらいは経ってるんだけど、フルマラソンは今回が初めて。なんでそうなってしまったか失念してたんだけどさっき思い出した、京都マラソン開催が決まった時点(2011年5月)で「初マラソンは京都マラソンにしよう」と思ったんですよね。それで2012年の第1回京都マラソンに応募したんだけど、あえなく落選。それでもそのうち通るだろうと思ってたら、2015年までまさかの4回連続落選。2016年にようやく当選して、やっと初フルマラソンということになりました。これで「初フルマラソン」の枷は外れたので、機会があれば近隣のレースに出場してみたいと思ってます。
道中助けられた人たち
全肯定の6割くらいはしんどくて苦しんでたんだけど、沿道の声援が楽しくてずっと笑顔で走れました。そんな中、思い出深かった人たちを上げると。嵐山高架橋でのアコースティックライブ
スタート後7kmくらいの地点にある嵐山高架橋。割と緊張感ある第1関門を通過し、さて行こうかって言うところでいきなり心を折りに掛かる上り坂なのですけど、頑張って登っている途中で明らかにランナーから音楽が聞こえてきて、誰かスピーカー出力でもしてんのかなと思って通り過ぎたら、ウクレレ持って演奏&歌いながら走ってる人がいた!ライブは高架橋頂上まで続き、頂上で付近のランナーから拍手喝采。あれは和んだなーきぬかけの径で犬とハイタッチ
「ハイタッチすると楽しい」「こっちも声出して応えるとさらに楽しい」ってのが割と初期のころにわかってたので、結構積極的にハイタッチをするようにしていたんだけど、きぬかけの径で柴犬をだっこして柴犬の前足を差し出してる女性がいて、柴犬があまりに可愛かったので優しくハイタッチ。なごみー北山通りのサンマルクのあんパン
各地の給食所には、メンタル的な意味でもほんとに助けられたのですけど、一番助かったなーと思ったのは北山通りのサンマルクさんのあんパン。その手前、狐坂前までの折り返しのところで左膝に最初の違和感が来ていて、かなり不安を感じていたのですけど、理由は分かんないけど、あんパンをもらったらなんか元気出た。別にあんパンが特別好きって分けではないんですけどね(笑)そういうのあるすべての声援に「ありがとう」「がんばります」と応えていくランナーさん
ちょうど同じようなペースでずっと一緒に走っていたランナーさんで、すべての声援に「ありがとう」「がんばります」と応えていた方がいて、すごいなあと思ってました。僕もハイタッチするときにはなるべく声出して応えるようにしてましたけど、そこまできちんと発声する余裕はなかったです。僕もそれくらい楽しんで走りたいなあ。ちなみにその方も僕と同様、「体は大丈夫なんだけど足に来てる」状態で、どっちかがストレッチして遅れてももう片方がストレッチしてる間に追いつくみたいな感じでした。それでも最後まで声出し続けた彼はすごい。格好良かったです。
百万遍手前の声援
川端通りに入って以降は、最も苦しくなる最終盤と言うこともあり声援が一層増えます。サックス演奏あり、BGMあり、沿道からの飴、エアサロンパスのサポートあり。どのサポートにも感謝なんですけど、その中でも特にメンタル的に効いたのは百万遍手前で拡声器持って声掛けてくれていた男性。これからもう憂鬱になるくらいの上り坂(片道1.1kmくらい)に向かうというところで、ものすごくポジティブな声を掛けてくれてすごい嬉しかった。「じゃあ、この辺でちょっと聞いてみようかーまだ元気あるやつガッツポーーズ!」とか言われたら、するでしょ、ガッツポーズ。ガッツポーズしたらまた走れるでしょ、もちろん。ありがたかったなあ。冷泉通り入ってからのハイタッチ
もうね、あと1kmなんだからいくしかないでしょ。足つっても仕方ないでしょ。というところで、小さい子供が差し出してくれた手が、最後のスパートの後押ししてくれました。最終、走りながら思ってたけど、まだ俺走れるやん。これなら道中ももっと頑張れたんじゃ……いや無理だよな(笑)はい、無理でした。勇気づけられて最後だから走れたんで、まだ長い距離が残ってるときにそれ出来たかと言われると無理だったよね。うん。
外国人ランナーもたくさんいました。
走ってる間によく見掛けたのは、中国人の方ですね。中国人もいたし台湾人もいました。次に多かったのは、なぜかタイ人。たまたまでしょうけど僕のスタートブロック、周囲がタイ人だらけで、みんな顔に国旗をペイントしてたり、ユニフォームに国旗を載せてたり、その上「お前それ絶対本名ちゃうやろ」っていう英名をニックネームとして載せてたりしてわかりやすかったです。あとは、欧米の方かな。ちょっと国はわからないですけど、オーストラリアかも知れないし、ドイツ国旗背負って走ってる2人組のおねーさんもいました。あと、沿道の声援でも、多くの外国語が飛び交ってました。一番多かったのはやっぱり中国語かな?加油!メインスタジアムに入る直前のボランティアの女性は、5カ国語くらいで行ってらっしゃい!を言ってて、周りの外国人がみんな盛り上がってました。すげーな。
ニックネーム登録はした方がいい
申込時に有料(500円)でニックネームをゼッケンに入れられます。ニックネームゼッケンとは何ですか。 – よくある質問|京都マラソン2016
沿道から名前で応援していただけるよう、ナンバーカード(ゼッケン)に氏名やニックネームをプリントするサービス(有料500円)です。
文字は全角5文字(ひらがな、カタカナ、漢字、アラビア数字)以内です。
アルファベット・数字のみの場合は半角10文字まで記載可能ですが、字が小さくなります。
これが入ってると、その名前で頑張れって言ってもらえるんですよね。ちょっと羨ましかった(笑)
500円余分に掛かってしまいますが、入れた方が楽しいと思います。はい。
ただ、アルファベットだと小さいとか発音がわからんとかで呼んでもらえないので、ひらがなとかにしておいた方が良いかも。「nobodyplace」ではなく「いっぺい」とかかな。外国人の方も、もし身近に日本語がわかる方がいたら、ひらがなで登録した方がいいかなと。「ChenLee」だと呼んでもらえてなかったけど「ちぇん」だったら呼んでもらえるんじゃないかなあ。
走る場所というか左右の位置取りというか
周りのランナーに比べると僕は結構走る場所を変えてた方で。というのも、足に不安があったんでなるべく傾斜を避けて走りたかったんですね。普通の道路だと左右の排水溝に向けて傾斜になっているので、なるべくセンターラインを走った方が平になります。カーブしている坂の場合には、車線いっぱい外側から内側に向けて傾斜になっていることが多いので、多少回り道になったとしても外側を走る方が足への負担は少ない。かなり昔、ロードレースの走り方をプロのトレーナーさんが解説してたのを見てたときにそんなことを言ってたので、それを忠実に実践してました。進路を変えるのは周りのランナーに迷惑を掛けることも多いので、ちゃんと前後左右を確認して余裕があるときに移動していくようにして。
それだけ気を遣ってても結局、つりそうになっちゃったんですけどね。無念。
コースは基本、狭いです。
きぬかけの径だけじゃなく、あらゆるところで狭いです。てかきぬかけの径は2車線分使ってる方まだいい方で、上立売通りとか、今宮門前通とか、下鴨中通の折り返しとか、鴨川河川敷とか、一車線分しかないところは結構大変でした。自分もキツいときに前の人が止まると結構足に来るんですよね。ペースを変えたくない。ペース上げたくても我慢するしかないし。仕方ないんですけどね。そういうもんだと割り切って、自分のペースにあった集団の中にいるようにするしかないよねーと思います。ちなみに後半は、ランナー用に2車線分割り当てた上で、歩く人用に一車線分用意されてて、それは随分助かりました。全工程、状況が同じって事は無いですもんね。そう考えると、今宮門前通とかは、まだ15km過ぎたところだし狭くても別にいいんですよね。あれが35kmすぎだったら大変だけど(笑)
16,000人から知り合いを探すのは難しかった
当日友人1人と、会社の社長が出場していて、友人には偶然スタジアム外で出くわしたんだけど、社長の方は着替えてるときに遠目で1回見掛けただけで挨拶出来なかった……走りながら結構探してたんですけどね。社長はてっきり前の方に行ってると思ったら、彼女の人曰く僕より結構後ろだったみたいでそりゃ見つからん。友人の方は最後40km付近、今出川の折り返しですれ違って500メートルくらい前にいるのはわかってたんですけど、足が残って無くて追えなかったです。向こうも赤いシャツを探してくれてたみたいなんですけど、こっちは僕が自分より前にいると思い込んでたみたいで(たぶん途中で歩いてるときに抜かれたんじゃないかな)、そりゃ見つからないよなー。まあ、事前にある程度打ち合わせしておけよっていう話なんですけどね。友人とはお互いに「出るの?」「出るよ」って言う話もしてなかったから(笑)僕個人は1人で走る方が気が楽なのですけど、ペースも自由に決められるし、でも苦しいときに知った顔があるってのはすごい勇気づけられるんですよね。うん。マラソンてほんとメンタル。
「あと5kmで終わっちゃうのか」とか思ってた
しんどいんですよ。きついんですよ。足痛いし上がらないし。でも距離の看板見ながら、そんなこと思ってました。最後の上り坂を登り終わってあとは下りだけで、残りが2.195km。それしかない、どんなにゆっくり行っても20分くらいで終わっちゃうわけです。名残惜しい。早くゴールしたいけど、もうちょっと走ってたい。そんな気持ち。なんか、思い出しながら書いてるとキリがないのでこの辺で。
楽しかったなー