契約上どうなっているか
エージェントを介して契約しているので、僕が直接契約をしているのは「株式会社クラウドワークス」(利用したのは「クラウドテック」というサービスです)ということになるのですが、そこで結んだ契約の中の「情報セキュリティ誓約書」に以下の文言があります。第1条(秘密保持の誓約)
貴社および委託元の技術上または営業上の情報、個人情報等について(以下「秘密情報」という)について、貴社の許可なく、如何なる方法をもってしても、開示、漏洩もしくは使用しないことを約束致します。また貴社が提示する情報セキュリティ要件(別紙)を順守いたします。
「秘密情報」の定義に関しては「業務実施時の順守事項について」という文書の中で別に指針が定められており、
1. 個人情報
個人情報とは個人の属性に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、連絡先(住所、電話番号、メールアドレス)その他記述などにより、特定の個人を識別できるものを言います。また、会員ナンバーやID等、記号や数字の組み合わせで出来ている情報も、他の情報と照合することで容易に個人を特定できれば、個人情報に当たります。これら個人情報を、不正に利用したり、漏えいする、紛失する、改ざんする、などの行為は、個人情報保護法で禁止されています。
2. 企業情報
業務上知り得る、就業先の情報のことを言います。具体的には、顧客情報、商品・技術に関する情報、資金運用情報、人事情報、取引情報、企画書、見積書などです。
とまあそんな感じ。「個人情報」に関してはオンライン・オフライン問わず絶対に他言しない(データとしてローカルに残すこともしない)ので良いとしても、「企業情報」の方(特に「技術に関する情報」)はどうだろう。
さらに念を押すように、
10. SNS、ブログ等への情報掲載はNG
ブログやSNS、インターネット上の掲示板等に、委託業務に関することまた、業務を行うことで知ったことを掲載することがないように、お願いいたします。
という記述があるあたり、エンジニアの技術との親和性も相まって迂闊に書いちゃう人って多いんだろうなという印象。
技術の話を書きたいのは人情だけど
いや、列記されている事項(例えば人事情報とか企業の経営に関する情報とか)について言及するつもりは全くありませんが、例えばフリーランスとしての仕事の進め方について「こんな感じなんや」という感想が「委託業務に関すること」「業務を行うことで知ったこと」に抵触しないかどうか(かなり範囲の広い表現なのよね)。仮にWebサービスの開発に携わったとして、そこで得た技術情報や課題の克服について言及したいと考えたとしても、「商品・技術に関する情報」に抵触しないようにかくのは難しい。そこで得た経験を自分が私的に開発しているサービスに応用した上でそこベースで書くなら可能だけど、でもまあ何も書かない方が無難は無難。契約先やクラウドテックさんとは無関係な話題としての、フリーランスやリモートワークの働き方に関することについては今後もなにがしか書くとは思います。フリーランスを目指している人に少しでも参考になれば良いなと思うので。ただそこから先の部分、具体的な業務に関する部分については、言及することはないですね。今までだって業務で得た知識をそのままの形で表に出すと言うことはしてこなかったし、やるとしても「gist」レベルのコードの切れ端での記述だったので大丈夫だろうとは思うんですが、何かあったときの責任が今までより大きくなるのでそこは仕方がない。
しばらく働いて契約先と信頼関係を築けたら、どのぐらいならOKかという線引きの話もしてみようと思います。いつになるかわかりませんけどね。