で、その数値が「53」になったわけですが
この数字は性別や年齢によっても変わりますが、一般男性として40以上であれば平均的と言えるらしいです。上記で紹介したVO2MAXの年齢別の基準値や平均値のデータからも分かるように一般人(男性)の平均値は40ml/kg/分前後です。そのため、平均を上回っているか、下回っているのか判断する場合は40ml/kg/分という数値が参考となります。また、オリンピックにも出場するような一流のアスリートレベルになると80~90ml/kg/分の数値になると言われています。
マラソンの重要指標VO2MAXの年齢別の平均値と測定方法 – RUNNAL[ランナル]
僕の場合Garminでは「優れている」と表示されていますがそれは僕が40代だからで、年代全体と比べて上位5%以内に入っているという意味です。20代であればその一段下の「優秀」レベル(上位20%以内)。
40代男性の評価基準
5%以内かー。マラソンのタイム的に見てもハーフや10kmのタイム的に見ても全然そんな実力じゃないのでいまいちピンと来ません。だって「VO₂ Max」が53の時のマラソンの予想タイムってこんな感じになるんですよ。PB(自己ベスト)と比べてもだいぶ早い。フルマラソンなんてサブ3.5じゃないですか。サブ3.75だって今のままだと厳しいと思ってるのに……さすがに高く出すぎじゃね?
- ハーフ …… 1時間37分41秒(PBは1時間52分33秒)
- フル …… 3時間26分52秒(PBは4時間0分17秒)
3年間の「VO₂ Max」の推移をグラフにしてみました
ただまあ絶対的な数字はともかくとして、その数字の推移についてはある程度実感もしています。3年間の推移をグラフで見てみるとこんな感じ。
数字的には「50」の壁が結構高くて、気温が上がってテンションが高くなる夏に50近くまで上がるものの、気温の低下とともに45ぐらいまで下がる。夏頑張りすぎて夏の終わりに怪我してマラソンシーズンは怪我で始まるというのがこれまで良くあったので、秋から冬にかけて数字を落としているのはそういうことが影響しているのかも知れません。タイム的にも走行距離的にも、または負荷を掛けるメニューが少ないと言ったメニュー内容的にも。結局45から49を繰り返す2年だったわけですが、それに比べると2020年はある意味でブレイクスルーになっています。
何度か書いてきたとおり、今年は夏の間に負荷を掛けすぎないように細心の注意を払ってメニューを組みました。スピードトレーニングを週1回のビルドアップ走だけに減らし、タイムよりも距離を走ることを目指す。夏、暑い中汗をかいて全力で走るってほんと気持ち良いんですけど、今までそれやって足を痛めてきたんですよね。体内のミネラルバランスが崩れやすいのか、それで毎年怪我してしまう。
今年はそういったことなく夏を過ごして、体に不安がない状態で冬を迎えることが出来ました。今寒くなってきて徐々にタイムが出てきている状況を考えると、やっぱり今までは体が出来ていない状態なのにメニューをこなそう、タイムを出そうという意識だけが先行してしまって体に無理をさせてしまっていたんでしょうね。2020年の走り込みを経てようやくマラソンのトレーニングをこなせる体力が付いてきたかなあと思うし、そういう意味でのVO₂ Max「53」なんだろうなと思っています。僕もようやくアマチュアランナーと言えるようになってきたかなー。
人間の伸びしろってすごいですね
考えてみれば、Garmin Watchを付けて計測するようになったこの3年間でだいぶ鍛えられてきました。上のグラフにあるより前、つまり3年以上前の記録―― まだRunKeeperを起動させたiPhoneを手に持って走っていた時期の記録 ―― を見てみると走行距離は1日3km、ペースは7分/kmといった具合で、確かに隔世の感があります。初めてフルマラソンを走った2016年頃がそんな感じで、2015年12月の月間走行距離、驚きの5.6kmですよ。それから40歳を挟んで約5年で月間300kmとか走るようになっているのだから、人間てすごいなあ。
今からレースで優勝するようなランナーになるのは無理だけど、つまり人と比べて絶対的な意味で高い能力を持つようになるのは難しいけど、比較対象を自分に設定したときの相対的な意味ではこれからもまだまだ成長を楽しんでいけるんじゃないかな。走り出したのが遅かった分比較対象の自分の能力が低いので、そういう意味ではハードルも低いし。歳を取っても伸びしろってあるんだなあ。なんでも出来るとまでは言わないけれど、やれば出来ることってあるね。