ウィルキンソン炭酸で使っている「水」について問い合わせてみた

ウィルキンソンの炭酸はコンビニで一番手軽に手に入るノンフレーバーの炭酸です。ほんとはサントリーの「奥大山スパークリング」が好きなんですけど、コンビニで置いているのはほとんどがフレーバー付きのものなので、ちょっとコンビニでということになると、ウィルキンソンを選ぶことになります。
(近くにあるコンビニがセブンイレブンなら、セブンイレブンPBの強炭酸という選択肢がある)



ウィルキンソンの炭酸も美味しいんですが、1つ疑問があるのは原材料に書かれている「水」。





産地がないだけでなくどんな種類の水なのかも書いていない。まあ日本で生産している以上、最低でも日本の水道水でしょうし、健康になんらかの影響があると思っているわけではありませんが、こういう場合一般的には、「ナチュラルミネラルウォーター」とか「水(鉱泉)」とか書いてあるものなので、そこを「水」としか書いてないのはどういう理由があるんだろう?

そんなことを思いながら、現在ウィルキンソン炭酸の精算を行っている、アサヒ飲料に問い合わせてみました。


質問

ウィルキンソンにて使用している水についての質問です

ウィルキンソンシリーズの原材料には「水」と書かれていますが、ここで書かれた「水」とはどのような水でしょうか。天然水なのか、ミネラルウォーターなのか。天然水ならばかつては鉱泉水だったようですが、現在は鉱水?それとも取水地が複数あって場所によって違う?国内産?主な産地は?状況によって変わることもあると思いますので、完全に正確というのは難しいとは思いますが、出来る限り詳しく教えていただけると嬉しいです。


回答

さすがアサヒ飲料さん、数営業日をおいて速やかかつ丁寧な返信をいただきました。ありがとうございます。

このたびは「ウィルキンソン タンサン」に関するお問合せを頂き、誠にありがとうございました。「ウィルキンソン タンサン」の原材料の「水」はどのような水か詳しく教えてほしい、とのお問合せをいただきました。
早速ですが、以下にご案内いたします。

「ウィルキンソン タンサン」で使用している水は、製造工場近隣の水を使用しております。
水源は、地下水または上水道水となりますが、安心・安全、おいしさのために、微細な膜で念入りにろ過し、一定範囲内のミネラル分に調整した磨かれた水を使用しております。
軟水に分類される、日本人の口にあった飲みやすい硬度に磨き上げています。具体的な硬度については、処方に関わりますため、ご案内しておりません。
ご期待に沿えず、誠に申し訳ございません。

製造所所在地は、以下の弊社ホームページにてご確認いただけます。キャップ側面の、賞味期限の右側に記載しているアルファベット等の記号を、検索枠に入力してください。
■アサヒ飲料-商品情報-製造所固有記号検索
【製造所在地】
「製造所固有記号検索」⇒左側の四角い枠内に、記号を入力し、すぐ右側の青い四角いマーク(検索ボタン)を押下⇒「製造場所:」の右側空白欄に、製造所在地が表示されます。
http://www.asahiinryo.co.jp/customer/marksearch/


「微細な膜で念入りにろ過し、一定範囲内のミネラル分に調整」ということは、もとが天然水なのであればいわゆる「ミネラルウォーター」ということですね。わざわざそう書いていないのは製造所が複数あり、製造所によっては天然水ではなく水道水を使っているからということでしょう。水の種類の呼称については以下のサイトがとてもわかりやすいです。


天然水とはどんな水?ミネラルウォーターとの違いや安全性 | 安心・安全なウォーターサーバー・宅配水 うるのん【公式】


アサヒ飲料さんの返信に書かれていることがすべてであれば、製造所の水が地下水であればミネラルウォーター、水道水であればそれ以外に塩素処理が行われているということになります。炭酸は開けてすぐ飲みきってしまうものなので、この差異はさほど気になりませんが、万が一開封しておいておくとすると、差が出てくることになります。



試しに買ってきてみた

試しにコンビニで買ってきて製造所を調べてみました。





これをアサヒ飲料さんの返信ないにあった「製造所固有記号検索」ページで検索してみたところ、「山梨県富士吉田市」でした。





なので、この炭酸に使われている水はこの付近の地下水または水道水ということになりますね。



山梨県富士吉田市の水道水について調べてみました

ついでなので、山梨県富士吉田市の水道水について調べてみたところ、富士吉田市のサイトにこのような情報がありました。


わたしたちの飲んでいる水道の水は、全部で25箇所あり、22箇所が地下50m~150mに直径30cmから35cmの太さのボーリングをして深井戸として水を汲み揚げており、1箇所は29mの浅井戸、そして、2箇所は湧水(わき水)で合わせて最大で40,000m3/日の水を取水することが出来ます。

富士吉田市 ふじよしだの水


なるほど、富士吉田市の水道水には河川から取水したものはなく、ほとんどが深井戸、3割程度湧水、残りが浅井戸ということになるようです。水道水ですから当然塩素による滅菌処理はしているでしょうが、それを除けば「富士山の雪解け水」と遜色ない品質だと思われます。え、最高じゃん?



安心して飲みませう

製造所はいくつかあると思いますし、それぞれで使用している水は変わると思いますが、「原材料名:水」と書いてあってもウィルキンソン炭酸に関しては警戒するようなことはなさそうですね。安心して飲みたいと思います。素敵。


ところでウィルキンソンの元々の製造所である宝塚ではもう製造していないのかな?

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