【今日のニュースから】1台の中古テレビのスイッチを入れると村中のネットが落ちる障害が18ヶ月ぶりに解決【ウェールズ】

昔のブラウン管テレビのイラスト


英ウェールズ中部のアベルホサン村が1年半にわたり、毎朝同じ時刻になると全住民のブロードバンド・インターネット接続が必ず途切れる謎の現象に見舞われた。

デジタルネットワークを運営するオープンリーチは22日、その原因がようやく判明したと発表した。

原因は、1台の中古テレビから放出される信号が、インターネット接続に干渉していたことだった。原因を突き止めた技術者チームは一躍アベルホサン村の英雄になった。

(中略)

技術者チームは午前6時から豪雨の中で村の中を歩き回り、スペクトル分析器という装置を使ってノイズが検出されるかどうかの調査を実施。同装置が干渉電波の大規模放出をとらえたのは、午前7時ちょうどだった。

「電気ノイズの発生源をたどると、村内の1軒にたどりついた。毎朝午前7時になると、住人が古いテレビのスイッチを入れ、それが村中のブロードバンド接続を断絶させていた」(オープンリーチ)

住民はこの知らせを聞いてすぐにテレビのスイッチを切り、二度と使わないことを約束したという。古いテレビが引退したことで、接続問題は発生しなくなった。

CNN.co.jp : 毎朝同じ時刻に全住民のネット接続障害、原因は1台の中古テレビ 英国


すごいwwww


結論を聞けば「理屈としてそういうこともあるのかな」とは思うけれど、村単位での障害からすぐにそのことを想像するのは無理だし、アベルホサン村(Aberhosan
)の人口は400人ほどらしく(村を含む郡の人口は13万人ほど)それほど大きな範囲ではないとは言え、可能性と仮定を元に朝6時から豪雨の中、ノイズを探して村中を歩き回るとか大変すぎ。

調査している方も意地と好奇心だったんだろうなとは思うけれど、結果が1台の中古テレビだった、そして住民はそのことに全く気付かずにいた、さらにこの調査でそのテレビは有名に斉彊引退することになった、というところまで含めて面白すぎます(笑)そりゃあイギリスの新聞各紙も報じるよなあ。デイリーメールにはそのテレビを所有していたご夫婦が顔写真付きで乗っててすごいです。そこまでやるか(笑)


Pensioners Alun, 67, and Elaine Rees, 63, were unaware that their old 16′ Bush TV had been leaving their neighbours with poor broadband connectivity and slow speeds every morning at 7am in village of Aberhosan, Powys.

However the mystery, which also left engineers baffled, was finally solved when the ‘electrical noise’ responsible was finally traced to the couple’s home.

The retired couple explained that the £30 TV set, which is in their bedroom, was turned on every morning to watch Good Morning Britain.

Pensioners whose ageing TV set sent out rogue signal | Daily Mail Online


日本でいえば、老夫婦が朝の習慣としてNHKの「おはよう日本」を見るために毎朝7時にテレビを付ける、みたいなもんか。ロックダウン中でみんながネットを必要としていたからこその強い要望と原因究明成功だったってことみたい。それにしてもいつも通り朝から「Good Morning Britain」見てくつろいでいたら、窓の外に技術者が数人いたって怖かっただろうなあ。。


不思議なこともあるもんですね。てかもしかして日常でも実は頻繁に起こっていることだったりするのかな。たまに起きる瞬断とか、これが原因だったりして。



Aberhosan – Wikipedia