何か問題があって思ったとおりに進めないときに、
- 進めないことに文句を言ったり
- 理由を問い質したり
- 問題を排除させようとしたり
といったことを人はやりますよね。
例えば、ある道を車で通ろうとしたら工事で通行禁止になっていた。そんなとき「なんでここを通れないんだ!」と作業員にクレームをつけたり、「なんでこんな工事が必要なんだ!」と問い質したり、「今すぐその道具を片付けて寄せれば車1台ぐらい通れるだろう!」とごねてみたりね。でもそんなことやってるよりもさっさと迂回した方が、1ブロック分よけいに走ることになるにしても早く目的地に到着することが出来ます。当たり前ですよね。普通の人は、素直に迂回していると思います。
いつでも受け入れられるわけではない
道路工事のような卑近な例だと割とすんなり受け入れられるんですけど、自分の利得に関わることや、1対1で被害を受けることや、誰かの無作法に憤るときや、その他諸々生活の色んなことに対してすんなり受け入れられないってことはあると思います。そんなとき、おまじないのように、仕方ないよね
と口に出してみると、不思議といろんなことが解決します。実際には解決していないかも知れないけれど、どっちにしても解決出来ないんだから実はそのことは大きな問題ではありません。大事なことは、目の前の問題を解決しようとせずに、それ以外の方法で目的を達成するにはどうしたらいいか?と考え方をシフトすることです。「仕方がない」にはそういうポジティブな側面があります。
問題の解決は諦めるけれど、目的の達成は諦めない。目的の達成のためにあらゆる手段を考える、あらゆるルートを探索する、本当にすべきことは何か?にフォーカスするためのきっかけ、それが「仕方がない」という言葉であり僕にとってのトリガーです。
「仕方がない」はポジティブな言葉
だから僕にとっての「仕方がない」はポジティブな言葉です。なんというかなあ、余計わかりづらいかも知れないけど、「仕方がない」っていうのは相場が下がりはじめているときの「利益確定売り」なんですよね。ピークに比べて利益が減ってしまっている、今後も減っていく可能性がある、でもそれをいつまでも嘆いていても仕方がないから、それに関してはもう棚上げにしてしまって、それで得た時間と資金を使って次の投資を行う。大事なのは最終的に利益を出すことであって、目の前の問題を解決することではないということです。もちろん目の前の問題が、ただの途上の石なのか、最終目的そのものなのかはきちんと見定める必要はあります。最終目的を諦めてしまったならそれはそこで試合終了なわけで、ここで言っている「仕方がない」とは違います。ポジティブに「仕方がない」を使うことは最終目的を見定めてブレないこと。ポジティブに捉えられない時は、それがブレていることが多いですね。
大事なのは「大事なのは何か」ってことです。