厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会は31日、2019年度の最低賃金(時給)の目安を全国平均で27円引き上げ、901円にすると決めた。全国平均が900円を突破するのは初めてだ。引き上げ幅も18年度を上回り、2年連続で過去最大を更新。都道府県別の最低賃金では、東京と神奈川が初の1000円超えとなる。
最低賃金平均901円=上げ幅、過去最大27円-東京、神奈川は初の1000円超え:時事ドットコム
(中略)
都道府県別の引き上げ幅は、東京などAランク6都府県が28円、京都などBランク11府県が27円、群馬などCランク14道県と福島などDランク16県は26円。目安通りに改定されると、最高は東京の1013円、次いで神奈川の1011円、最も低いのは鹿児島の787円となる。
あくまで目安なので確定ではありませんが、京都府が最低賃金を目安通りに引き上げた場合、現在882円なので27円上がって909円になります。10月からはアルバイトの募集も時給910円が最低ラインになるんでしょうか。大学生だったら選ぶバイトが増えていいけれど、フリーター的には依然として「それで暮らせるってわけでもない」というレベルで、何と言って良いか困りますね。ほんと今どきのガチフリーターの人はどういう働き方でどう食べてるんだろう。
居酒屋も経営を改革しないと生き残れない
僕が居酒屋に入った当初の時給は950円で、当時の店長から「他よりも高いし研修期間も設けてないけど、これは将来これに見合う仕事が出来るようにってことだから」って説明されたんですが、その後募集の時給は据え置かれついに最低賃金が迫ってきました。今は面接ではどう説明してるのかなあ。説明するだけやぶ蛇だし何も言わないのかな。ざっくり概算だけど、居酒屋でアルバイトが働いている時間て総計で週120時間ぐらい。月でいうとだいたい500時間ぐらいなので、もし時給が50円上がったら人件費に25,000円のインパクトがあります。100円なら50,000円。店舗として事業が拡大しているわけではない(席数も客単価も決まってるし)ので、いきなり50,000円経費増えますっていわれても無理がある。。無理があるんだけど、でもあと3年ぐらいであり得る未来でもあります。このまま行くと、2021年には950円超え、2023年には1,000円超えもあり得ます。そんなの心配しても仕方ないから今だけを見つめて今日を頑張るというのが正しい経営姿勢なんだろうけれど、でもほんと最低賃金が上がるってことはそういう影響があるってことなんで。ただ細かい数字出すとあれだけど、同じ原材料で客単価が100円上がれば実は十分ペイ出来る範囲でもあるんですよね。既存メニューのままで値上げするのか。それとも他に何か売れるものを作るか。居酒屋は定食屋やラーメン屋に比べれば、客単価に幅がある業種だからそういう点ではやりようがあると思うんですけどね。最低賃金がこのまま上がるのであれば、そういうことをもっと考えていかないといけないだろうなあ。いかにコストを掛けずに付加価値を付けるかとかね。そういうの。
最低賃金1,000円時代の中小企業は大変だ。知恵と工夫による改善を怠るとあっという間に苦境に陥りそうです。つれー