親戚の話
親戚の話、とくに父方の姉妹たちの話については、書きたいことや言いたいことがたくさんあるのだけど、明るくスカッと笑って終われるような話はあまりなく総じて胸くそ悪い話であって、つまりその辺にたくさん落ちている「トンデモな言動が目立つ、DQNな親戚に関する愚痴」以上の何ものでもないので、なかなか書く気になれない。個人的にはネタであっても、読んで面白い話でもあれば親戚の許可なんか取らなくても普通に書いちゃうんだけど、なかなかね。
将来、なにがしかの創作をすることがあるとしたら、そこに出てくる人物に親戚たちの印象を投影することはあるのかも知れない。逆に、ちびまる子ちゃんの友蔵じいさんのように、敢えて自分の理想の親戚像を投影して親戚たちを皮肉るってことはあるかもしれない。でもまあ、今のところその予定はない。
なんで唐突に親戚のことを思い出したかって言うと……これもまあ別に面白い話でもなんでもないんだけど、祖父母が亡くなるまで同居していた一番上の体が不自由なお姉さんのことを、郵便配達員を見て思いだしたから。なんでそうなるかというと、祖母がタバコ屋兼駄菓子屋をやっていて切手も取り扱っていて、その印紙代が……という話があるんだけど、取るに足らない額だけど揉めるには十分な金の話について軽々しく書くのもあれなので自粛。今は面倒見るという名目で親戚が引き取り、親戚の家の近くのアパートで一人暮らしをしていて、祖母が死んでからもう何年も会ってない。大好きってわけじゃないけど、長く一緒に住んでたし、家族的な感じはある。おばちゃん元気かなあ。
どこの家にも外に話さないような親戚の話ってのはあって、なんかの寄り合いでちょっと思い出して話す程度のことなんだろうなと思うんだけど、でもそう言うことし始めるともうなんか、人生後半戦だなあという気はする。まあ僕は静岡出身で、今は京都に済んでで年に1回帰ればいい方で、よほど近しくない限り冠婚葬祭も出席しないので、そういう話をすることもないのだけど、斎場のフードコートで働いているときにそういう家族を山ほど見て、そんなことを思ってた。次に話題に出るのは死んだときくらい。死んだときくらいは思い出して、色々あったけど線香の1本も供えてやろう。人と人との繋がりってそんなものなのかも知れない。