頭脳使用制限


僕が考える「頭が良い」には3種類あります:

  • 頭の回転が速い
  • 頭の使い方が巧い
  • 知識・教養が豊富

もちろんどれか一つだけが突出していてもダメで、それぞれがほどほどに高ければ「頭が良い」とみなされるのかなと。例えば僕の場合は、頭の回転はそこそこ速いけれど使い方が巧いかというと不器用であり要領も悪いのでなかなかそうとも言えず、知識に関しては人より少しあるけれど、教養に関しては興味の範囲が狭くて偏ってるしどうかなあといった感じ。総合的に見ると偏差値60くらい?僕が「頭が良い」と言われる時は、実際に頭が良いというよりかはそう振る舞うことが多いからなのではないか、と思っています。



で。

知識も経験も技術も十分とは言えない環境に飛び込むとき、それでも自分が持っている武器を何とかかき集めて戦うことになります。それは僕の場合は、恐らく頭の回転の速さということになるでしょうし、技術のある人が10分で終えることを、必死に考えて知識を集めて最善策を探りながら20分でなんとか終われるようにする……という戦い方になるでしょう。泥縄感ハンパないですが、まあでも飲食業界に入って4年半、ずっとそんな感じでした。技術がない分、頭を人の2倍も3倍も回して、自分を含めた周り5人くらいの状況をすべて把握した上で、自分が何をすべきかを都度判断し次々こなしながら、チームに弱いところがあればそこもフォローしつつ状況に対応していく感じ。パンチが軽いから手数で勝負みたいなイメージですかね。んで、重い一発叩き込まれて逆転KO食らうみたいな。まあそんなこと滅多にないけど。

それは僕なりの生存戦略だったし、間違っていた、最善策が他にあったとは思わないけれど、でも脳血管疾患になってなんとなくそのことを考えていたんですよね。脳に無理させすぎてたかなあと。別にそれが原因だと言われたわけではないけれど、追われてバタバタしたとき脳が「ちょまwww」ってなってる今のこと考えると(思考がパニックになってるってことじゃなくて頭にちょっと重さを感じる、一息つけばすぐ治る)、負荷は掛けていたかも知れない。常に状況確認が必要なサッカー選手は、それが90分だから集中しきれるんであって、その状態を3時間も4時間も続けたらしんどいよねえ。。


そういうわけで、最近の仕事中は「頭脳使用制限」。無理が利かないんだから無理しても仕方がない。もうだいぶ良くなってきて、多少追われたって物理的に負荷を感じるという場面はなくなったけれど、まだまだ万全とは言いがたいし、幸い繁忙期ではなく仕事中少し余裕があるので大丈夫かなと。ギアを上げたら負担が掛かってしまうという点でも、まあそんなに頭が良いって言うわけじゃないんだろうね。ハードウェア的には普通なのを、オーバークロックして無理やりパフォーマンス出してる感じ。排熱気を遣わないと速攻止まるやつ。頭も水冷式とかに出来ると良いのに。