マイケル・ジャクソンはアーティストとして、間違いなく天才でした。

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プリンスが亡くなりました。

音楽に興味がない人にとっては「プリンスはパフォーマンス優先の人」という印象があるようで、とある知人が「プリンスって凄い人だったんですか?僕、マイケル・ジャクソンとおなじ臭いがしてしまうんですよ」と。そこで、僕激怒ですよ。確かに、マイケル・ジャクソンはパフォーマンスが目立つ存在だったかも知れません。晩年は特に。でも、マイケル・ジャクソンはただのアイコンでは無く、ただのアイドルでもありません。彼は、音楽的な意味で、完全に天才でした。


だって、彼は、作詞、作曲からPVの制作まで幅広く関与してるんですよ?
誰もが知っているような、曲で。




例えば、「Billie Jean」。


作詞・作曲共にマイケル・ジャクソン。



例えば、「Black Or White」。


こちらも作詞・作曲共に、マイケル・ジャクソン。
PVの監督は、ジョン・ランディス(ブルース・ブラザーズなど)。



例えば、「Bad」。


作詞・作曲共に、マイケル・ジャクソン、PV監督はマーティン・スコセッシ。
もともと、プリンスと歌うために作られていたという逸話があるそうです。



後年は、作詞・作曲に他の人を参加させる/もしくは任せることも多かった(例えば「You Are Not Alone」)けれど、生前最後になったアルバム『Invisible』でもほとんどの曲にマイケル・ジャクソンはクレジットされており、モータウンから独立したときの思い「自分で自分の曲をプロデュースしたい」は最後まで大事にされていました。要するに……曲が有名すぎて、それを歌ってる人自身が作ったとは実感しづらいってことなんでしょうね。シンガーソングライターとしては、売れすぎですし。

マイケル・ジャクソンは、素晴らしいアーティストでしたが、様々なトラブルのせいもあってアーティストとして正当に評価されていないのかもしれません。とても、残念です。


正直、マイケル・ジャクソン以上のアーティストは、なかなか出てこないと思うんですけどね……