いったいどうなってるんや……
先日来の円安傾向がしばしの急速のあとさらに進展し、とうとう109円台になってしまいました。背景にはアメリカの好調な経済と、日本の金融緩和継続があると言われていますが、それにしたってお前……やりすぎじゃね?
円安加速し109円半ば、米GDP上方修正でドル買い=NY外為 | マネーニュース | 外国為替 | Reuters
26日終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで6年ぶり安値を更新した。第2・四半期の米国内総生産(GDP)確報値が上方修正されたことで米景気の底堅さがあらためて意識され、ドル高の勢いが強まった。
ドル/円JPY=は一時、6年ぶり高値となる109.52円に上昇。直近では0.7%高の109.43円で取引されている。
第2・四半期の米GDP確報値は季節調整後の年率換算で前期比4.6%増と、改定値の4・2%増から上方修正され、2011年の第4・四半期以来、約2年半ぶりの大きな伸びとなった。
まあアメリカ経済の好調は、それが低調であるときに比べると受けるメリットが大きいので、それはそれで構わないんですけど、さすがに3ヶ月で8円も下落したら輸入業を中心に大変じゃないのかなと心配になります。僕は前職の会社がそういう業種だったから余計にそう思うんでしょうけど。7ドルで輸入して1,080円で売っていたとしたら、1ドル100円なら粗利380円ですが、1ドル110円では粗利310円で約20%も減ってしまうんです。一方で人件費や家賃は変わらないわけなので、粗利の減少は即経営難に直結しますが、競合相手もいることだし多少円安だからと言って商品価格を1,080円から1,180円には変えられません。
「円高の時に散々儲けたろ」という言い方も出来ますけど、円高の時はそれはそれで、「円高還元!」とかいって調子に乗ったバカな競合が価格を下げてしまって(円安で戻せるわけじゃないんだから安易な安売りはすべきでないのに)、ただでさえ少ない利益を削り合ってたりするので、輸入小売業というのもまあ大変なもんです。
それそろ良いところにしておいて欲しいもんですが、なんか止む気配ないですよね。どこまでいくのやら。というか、「良いところ」に持って行けない日本経済の弱さの方が問題なのかな。バブル以来20年の問題だから解決するのは難しいでしょうけれど……