中高年は疲れているのか(続・深夜営業の売り場にて)

先日、40歳半ばくらいの裕福そうなおばさんが深夜1時半のスーパーで怒鳴り散らしていて誠にみっともなかったという話を書いたのですが、昨日なでしこの試合のハーフタイム(2時くらい)に行ったらば、今度はかっぷくのよいこれまた40歳半ばくらいのおっさんが似たような怒鳴り方をしていてげんなり。

そんなスーパーじゃないんですよ?荒れてる土地柄でもないし。むしろ付近に住んでいる人はみな品が良い人が多いです。教育モデル指定校の学校があるせいか子どものいる家族が多いし、大きな道を挟んで商業区と隣り合っているような、京都の街中の閑静な住宅地です。

だからそういう人間は余計に浮くのですけど、それにしたってなんでお前はそんなに偉そうなんだ?凄い不思議だったので、今度は怒鳴っているすぐ隣まで行って、むしろ店員とおっさんの間に陣取る形で、商品を選ぶ振りをしながらまじまじと見てしまいました。

見た感じ

  • 身長165cm、体重85kgくらい
  • 年齢は45歳前後
  • 色白、禿げてはいないが周囲から攻め込まれて山頂で孤立するタイプ
  • 愛想笑いは得意だが論理的思考は不得意そう。
  • 買い物かごにはインスタント食品など
  • おそらく仕事帰りでよれよれのスーツ着用、ネクタイ無し
  • シラフ、少なくとも泥酔ではない




言っていることを整理するととても単純で、

牛乳の特価の貼り紙が更新されていなかった

お前もか(;´∀`)

こういう面倒くさい奴が来るから深夜バイトはもう特価品の更新を最優先でやれよと思うんだけど、まぁなんつうかその辺は24時間スーパーの構造上の問題ですなあ。一応、午前10時を境にして切り替わることになっているんだけど、まあ慣れてない人には解りづらいよね。


んでま、例によって牛乳の正確な値段をバイトが即答出来なかったことをネチネチと叱責してるわけです。叱責してる割には「今お調べしてきます」とレジに向かおうとするバイトに「もういい!もういい!それにしたってお前はやる気があるのか(以下ループ)」。

なんだろう…会社で虐げられてるんでしょうか。

すっげー鬱陶しい光景で、それを見た昨日の段階ではうぜえおっさんだなとしか思わなかったのですけど、今思い出してみると普段会社で自分より年下の上司にされている説教を、そのままバイトにしようとしたみたいな感じに思えてきました。自分より立場の弱い人間の失策を見つけて、凄く嬉しそうに飛び込むような。で、気持ち良く説教していたんだけど、僕が肉薄してきて動かないので「もういい!」と言わざるを得なかったとか。そりゃ悪いことしたなあ、おっさん。

でもさあ、そういうの、止めて欲しいよね。


昨日の深夜入ってたバイトは恐らく4人で、バイトリーダーのおばさん(もしかすると社員)、男子大学生のバイト2人(1人は入りたて、もう1人はベテラン)、中国人の女の子バイト1人(真面目でよく働く)というメンバー。仕事出来るかどうかはともかくとして、みんな真面目なのよ。仕事が出来ないのはバイトリーダーの指導力不足かもしれんけど、ともかく真面目。真面目だから叱責されるとそれに答えなくちゃ!となって余計にクレーマーが図に乗るという典型的なパターン。

止めてやってくれ…中高年が社会の中でストレスを受け、疲れているのは解るけれども、それを自分より下の人間に向けて発散するのは止めてくれ。それ、いじめとおなじじゃないか。


ああいう光景を見掛けたとき、止めるべきなのかどうかとても逡巡します。下手に止めて逆恨みで刺されたりしてもなあ(そういうニュースもあるし)とも思うし、かといって放っておくのも胸くそ悪いし、どうしたもんか。

止める勇気は湧かないかも知れませんけど、またどうせ近いうちに似たようなシチュエーションが起きるでしょうから、その時はもうちょっと近くで観察してみようと思います。この人らはなぜ切れるのか。なぜその程度のことを許容出来ないのか。許容出来ないのはそもそも叱責すること自体が目的だからだろうと思いますが、ともあれ、なぜそんな恥さらしを続けるのか。自分もそうなってしまうのか?

すごく不思議です。